Atomic Wallet:不正アクセスで一部ユーザーの暗号資産流出か

by BITTIMES   

Atomic Walletで不正アクセス被害の可能性

仮想通貨ウォレットを展開している「Atomic Wallet(アトミックウォレット)」は2023年6月3日に、一部のユーザーから『ウォレットが不正アクセスされた』との報告を受けたことを発表しました。

Atomic Walletの発表によると、現在は状況の調査・分析を行っている段階であるとのことで、2023年6月5日に投稿された追加発表時には「現時点で影響を受けたユーザーは月間アクティブユーザーの1%未満」とも報告されています。

ウォレットが不正アクセスされたとの報告を受けました。現在、状況の調査・分析に全力を尽くしています。さらなる情報が得られ次第、適宜共有させていただきます。

ご質問やご不明な点がございましたら「support@atomicwallet.io」までお問い合わせください。

現時点では、月間アクティブユーザーのうち1%未満が影響を受けたと報告されています。最後の不正引き出し取引は40時間以上前に確認されました。

セキュリティ調査は継続中です。被害者のアドレスを主要な取引所およびブロックチェーンの分析機関に報告し、盗まれた資金の追跡とブロックを行っています。

被害額は3,500万ドル以上?

Atomic Walletは上記ツイート以降に新たな発表を行っていないため、今回報告されている不正アクセスの原因や被害の詳細は明らかになっていないものの、一部の利用者からは「ウォレットから自分の資産が消えた」「過去にAtomic Wallet上の資産が盗まれた」などの声が上がっています。

今回の件について調査を行っているZachXBT氏(@zachxbt)の報告によると、Atomic Wallet関連の問題で盗まれた可能性のある仮想通貨の総額は3,500万ドル(約49億円)にのぼるとのことで、トップ5の被害額は1,700万ドル(約29億円)にのぼるとされています。

被害の詳細や具体的な問題点については「Atomic Wallet」からの公式発表を待つ必要がありますが、ZachXBT氏の報告では「BTC・ETH・TRX・BSC・ADA・XRP・DOT・ATOM・ALGO・AVAX・XLM・LTC・DOGE」などの資産が盗まれているとも報告されているため、仮想通貨業界では今後の公式発表に注目が集まっています。

現時点では原因不明、資産管理方法の見直しを

今回の件は「Atomic Wallet利用者のウォレットから資産が盗まれている」と報告されていますが、ウォレット復元などに使用する秘密鍵や復元フレーズを別のオンラインサービスなどで保管されていた場合には、それらの重要情報が何らかの問題で漏洩したことによって資産が盗まれている可能性もあります。

今年4月には「原因不明の暗号資産流出」に関する報告もなされているため、Atomic Walletのユーザーだけに限らず、"秘密鍵やリカバリーフレーズを危険な環境で保存している"などの心あたりがある場合は、ウォレット情報の保管・管理方法や資産管理方法などを再度見直しておくことが重要だと考えられます。

>>資産管理に関する最新記事はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

【Cardano/ADA】Ouroborosの論文「2015年〜2019年で最も引用された論文の1つ」に選出

【Cardano/ADA】Ouroborosの論文「2015年〜2019年で最も引用された論文の1つ」に選出

BQTを獲得できるNFTサバイバルゲーム「クリプトバスターズ」提供開始

BQTを獲得できるNFTサバイバルゲーム「クリプトバスターズ」提供開始

仮想通貨ビジネスが栄えるヨーロッパ諸国|暗号国家を目指す国々

仮想通貨ビジネスが栄えるヨーロッパ諸国|暗号国家を目指す国々

国税庁:確定申告期限を「さらに延長」4月17日以降も柔軟に受け付け

国税庁:確定申告期限を「さらに延長」4月17日以降も柔軟に受け付け

熊本電力:仮想通貨マイニング事業で「オウケイウェイヴ子会社」と提携|安価な電気を供給

熊本電力:仮想通貨マイニング事業で「オウケイウェイヴ子会社」と提携|安価な電気を供給

Cash App「Lightning Network経由のビットコイン送金」に対応

Cash App「Lightning Network経由のビットコイン送金」に対応

注目度の高い仮想通貨ニュース

メキシコの億万長者、ポートフォリオに「ビットコイン」や「Microstrategy株」

メキシコの億万長者、ポートフォリオに「ビットコイン」や「Microstrategy株」

マイナンバーカードが暗号資産ウォレットに「マイナウォレット」イーサリアム財団の研究開発助成プログラムに採択

マイナンバーカードが暗号資産ウォレットに「マイナウォレット」イーサリアム財団の研究開発助成プログラムに採択

バイナンスジャパン「Binance Angel」の参加者募集開始|仕事内容やメリットは?

バイナンスジャパン「Binance Angel」の参加者募集開始|仕事内容やメリットは?

イーサリアム大型アップグレード「Dencun」2024年まで遅れる可能性

イーサリアム大型アップグレード「Dencun」2024年まで遅れる可能性

ジャスティン・サン氏「FTX保有の暗号資産」購入を検討|SOLなど34億ドル相当

ジャスティン・サン氏「FTX保有の暗号資産」購入を検討|SOLなど34億ドル相当

ARK Investと21Shares「イーサリアム現物ETF」を申請

ARK Investと21Shares「イーサリアム現物ETF」を申請

Fundstratのビットコイン価格予想|2024年半減期前に需要大幅増の可能性

Fundstratのビットコイン価格予想|2024年半減期前に需要大幅増の可能性

チャンサー(Chancer)プレセールは仮想通貨市場を席巻できるのか?

チャンサー(Chancer)プレセールは仮想通貨市場を席巻できるのか?

運転免許証・車両登録などの更新で「仮想通貨決済」が可能に:米コロラド州陸運局

運転免許証・車両登録などの更新で「仮想通貨決済」が可能に:米コロラド州陸運局

分散型金融(DeFi)次の強気相場で「CeFi」を超える可能性|BINANCE CEOが予想

分散型金融(DeFi)次の強気相場で「CeFi」を超える可能性|BINANCE CEOが予想

SBIレミット「XRP活用した国際送金サービス」を強化|3カ国の銀行口座宛送金が可能に

SBIレミット「XRP活用した国際送金サービス」を強化|3カ国の銀行口座宛送金が可能に

PEPE「Telegramアカウント乗っ取り」の報告|チーム分裂の主張も

PEPE「Telegramアカウント乗っ取り」の報告|チーム分裂の主張も

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

ニアプロトコル(NEAR Protocol/NEAR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

ニアプロトコル(NEAR Protocol/NEAR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

イミュータブル(Immutable/IMX)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

イミュータブル(Immutable/IMX)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

イオス(EOS)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

イオス(EOS)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

レンダートークン(Render Token/RNDR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

レンダートークン(Render Token/RNDR)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Binance Japan(バイナンスジャパン)とは?サービス内容・特徴・取扱う暗号資産などを解説

Binance Japan(バイナンスジャパン)とは?サービス内容・特徴・取扱う暗号資産などを解説

アービトラム(Arbitrum/ARB)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

アービトラム(Arbitrum/ARB)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

人気のタグから探す