
リップル、RLUSDを自社決済システムに統合|企業決済の需要を推進
リップルペイメントでRLUSDが利用可能に
ブロックチェーン関連企業のRopple(リップル)社は2025年4月3日に、RLUSDを同社の決済ソリューションに統合することを発表しました。
RLUSDは、同社が2024年12月にローンチした米ドル建てのステーブルコインです。同社によると、ローンチから3ヶ月で約2億5,000万ドル(約360億円)の時価総額を記録しました。
今回、RLUSDとの統合が発表された決済ソリューションは「リップルペイメント(Ripple Payments)」です。同ソリューションは、国境を越えた支払いを効率的に処理します。
Stablecoins should be trusted, compliance-first, and built for real-world finance—RLUSD is setting the standard.
— Ripple (@Ripple) April 2, 2025
Now live in Ripple Payments, RLUSD powers enterprise payments, asset tokenization & DeFi: https://t.co/kWNmSlp3O3Nearing $250M market cap
$10B+ in trading…
RLUSDのようなステーブルコインは、高い信頼性と厳格なコンプライアンスを備え、現実の金融システムに実際に活用できるよう設計される必要があります。
リップルペイメントで利用可能になったRLUSDは企業決済、資産のトークン化、DeFiなどを強化します。
同社はRLUSDとリップルペイメントの統合によって、企業決済などを強化したい狙いがあると明らかにしました。
また、RLUSDが大手仮想通貨取引所であるクラーケン(Kraken)に上場することも発表されました。同取引所への上場によって、ユーザーのアクセスが向上する見込みです。
同社のステーブルコイン担当者であるジャック・マクドナルド氏は発表に際して、以下のようにコメントしました。
時価総額は引き続き成長しており、当社の予測を上回っています。RLUSDは仮想通貨と伝統的金融の両市場で、担保としての利用を含め幅広いユースケースに対応可能です。
RLUSDがリップルペイメントに導入されることで、当社の決済ソリューションにおいて活用の幅が広がることを楽しみにしています。
国際送金ソリューション「RipplePayments」
ステーブルコインの競争が激化
ステーブルコイン市場は、継続的な成長を見せています。DeFi関連のデータを収集するDeFiLlamaによると、ステーブルコイン全体の時価総額は過去1ヶ月で約5%増加しました。
ステーブルコイン市場が成長する中で、参入も相次いでいます。直近では、トランプ大統領の一族が主導するDeFiプロジェクトであるワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)は3月25日に、独自のステーブルコイン「USD1」立ち上げを発表しました。
金融機関からの参入も見られます。読売新聞は4月2日に、三菱UFJ信託銀行がステーブルコインを発行する意向であると報道しました。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147円)
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Source:Ripple社公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像