米人気スーパーの「Trader Joe’s」分散型取引所(DEX)を提訴|仮想通貨JOEも下落
商標侵害を理由に「Trader Joe」を提訴
アメリカのスーパーマーケットチェーンである「Trader Joe’s」が、商標侵害を理由に分散型取引所(DEX)の「Trader Joe」を提訴したことが明らかになりました。
「Trader Joe」は、Avalanche・Arbitrum・BNB Chain・Ethereumなどのブロックチェーンに対応した分散型取引所(DEX)であり、トレード・プール・ステーク・ブリッジ・ファーム・レンドなどといった様々なサービスが提供されています。
「Trader Joe’s」は、ロサンゼルスを中心にアメリカ全土で店舗を展開する食料品スーパーマーケットで、自社製のオーガニック食品なども展開しています。
サービス名・キャラクターなど様々な面で指摘
今回の訴訟は分散型取引所の「Trader Joe」がスーパーマーケットの「Trader Joe’s」にちなんだ名前をつけていることを指摘するものであり、10月5日に裁判所に提出された書類の中では『被告は"Trader Joe"という名前の暗号通貨プラットフォームを運営し、ドメイン名として"traderjoexyz.com"を使用している』と指摘されています。
また、Trader Joeのサイトなどで使用されている「赤い帽子をかぶったキャラクター」についても言及されており、店舗のモチーフやイメージカラーに類似しているキャラクターがプラットフォームのアバターとして機能していると指摘されています。
さらにTrader Joeは「モバイルアプリ・Xアカウント・YouTubeアカウント」なども展開していて、「Reddit・Github・LinkedIn・Substack・CoinMarketCap・Telegram・Discord」などでも"Trader Joe"の名前が使用されているため、そのような関連サービスなどについても指摘がなされています。
この他にも「Trader Joe’sが2022年に世界知的所有権機関(WIPO)に苦情を申し立てた際には、プラットフォームの名称が共同創設者の兄弟にちなんで命名されたという虚偽の主張が行われた」など、様々な主張が記載されています。
「Trader Joe」の名称使用禁止などを要求
Trader Joe’s側は「Trader Joeが実施してきたプロモーション活動などによって自社の評判が傷つけられた」と主張しており、Trader Joeの名前をサイト・アプリ・SNSなどで使用するのを禁止することを求めている他、訴訟費用を補うための損害賠償なども求めていると報告されています。
「Trader Joe」のサイトは記事執筆時点でも通常通り運営されているものの、Trader Joeのネイティブトークンである「JOE」の価格は、過去1週間で4.5%ほど下落しています。
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