3つの鍵でビットコインを安全に管理|自己管理型ウォレット「Bitkey」販売開始:Block
Bitkeyの予約注文受付を開始
ジャック・ドーシー氏が率いる決済サービス企業「Block」は2023年12月7日に、独自のウォレット復元機能を備えた自己管理型のビットコインウォレット「Bitkey」の予約注文受付を開始したことを発表しました。
Bitkey(ビットキー)は、ユーザーが自分自身で資産を管理できる自己管理型のビットコインウォレットであり、「モバイルアプリ・ハードウェアデバイス・リカバリーツール」の3つを活用して安全かつ簡単にBTCを保管・管理できるようにしています。
仮想通貨を暗号資産取引所で保管する際には「取引所に対するハッキング」や「取引所側の資金持ち逃げ」などのリスクがあり、自己管理型ウォレットを利用する場合には「複雑な文字列の秘密鍵・復元フレーズを自分で管理しなければならない」という障壁や「秘密鍵などを紛失するリスク」がありました。
Bitkeyはそのような問題に対処するために、パスワードやシードフレーズを覚える必要がない「2-of-3マルチ署名」という独自設計を採用しています。これは"合計3つの鍵"でBTCを保護して、BTCの移動・承認・復元・セキュリティ設定変更などで"2つの鍵"を使用するものであり、具体的には以下のような仕組みとなっています。
3つの鍵でビットコインを保護する仕組み
Bitkeyは「3つの鍵」をユーザーに提供する。
1つ目の鍵はモバイルアプリにあり、ユーザーはアプリを通じてスマホで簡単に「ビットコイン取引・残高確認・セキュリティ設定」を行うことができる。
2つ目の鍵はハードウェアデバイス内にあり、オフラインで安全に保管される。このハードウェアキーは「ユーザーが送金を行う際に必要となる共同署名」と「スマホを紛失した際にウォレットを復元できるようにする」という2つの役割を果たす。
3つ目の鍵はBitkeyのサーバー上にあり、「外出先でハードウェアデバイスを使用せずに携帯電話だけでBTC取引を行えるようにする」「ウォレットを紛失した場合にウォレットを復元できるようにする」という2つの役割を持っている。
【重要ポイント】
2-of-3マルチ署名方式では、Bitkeyは1つの鍵にしかアクセスできないため、Bitkey側は残り2つのうちの1つの鍵を入手しなければユーザーの資金を利用することができない。これは『ユーザーは自分自身で資産を管理でき、鍵を1つ失った場合でも資金を取り戻すことができる』ということを意味する。
95か国以上で利用可能、2024年初頭に出荷予定
Bitkeyの予約注文受付は「bitkey.world」で既に開始されており、6大陸95か国以上で利用することが可能、2024年初頭には出荷が開始される予定だと説明されています。
なお、Bitkeyは「Coinbase」や「Cash App」とも提携しているため、取引所などからのBTC送金も容易で、Coinbase Payを通じてウォレット内で簡単にBTCを購入できるとも伝えられています。
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