中央銀行の通貨発行に「懲役刑」アルゼンチン大統領が法案を準備

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シニョレッジを刑事犯罪として定義

アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、中央銀行の通貨発行に懲役刑を科す法案を議会に提出すると発表したことが地元メディアの報道で明らかになりました。

この法案は「シニョレッジ(*1)を刑事犯罪として定義するもの」であるとのことで、「直接的であろうと間接的であろうと中央銀行が財政支援した場合には、そのような行為に賛成した中央銀行総裁・理事会・国家主席・関係役人は刑務所に送られることになる」と伝えられています。


(*1)シニョレッジ:通貨発行益・貨幣発行特権のことを指す経済用語。政府や中央銀行が発行する通貨・紙幣から、その製造コストを控除した分の発行利益のこと。

この法案はシニョレッジを刑事犯罪として定義する。中央銀行が直接的または間接的に国庫に資金提供した場合、そのような行為に賛同した中央銀行総裁・理事会・国家主席・関係役人は刑務所に投獄されることになる。

この取り組みは「ミレイ政権が経済を浄化するまでの間、通貨供給量を一定に維持すること」を目的としたものであるとみられており、このプロセスはミレイ氏が公約として掲げていた「経済のドル化」に先立って行われる予定だと伝えられています。

また、今回報じられたプロジェクトはあくまでも法案であるため、今後は議会で議論された後に承認される必要があるとも説明されています。

ハビエル・ミレイ氏は「中央銀行とアルゼンチンペソの廃止」や「経済のドル化」などを掲げている人物であるものの、過去にはビットコインを支持する発言も行っていたため、仮想通貨業界からも注目が集まっています。

なお、昨年末には「アルゼンチンでビットコインなどの仮想通貨を契約内で使用することが認められたこと」なども報告されています。

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