シバイヌL2「Shibarium」Puppynetで複数のアップグレード|大規模採用に向けて準備
性能・セキュリティ・拡張性を大幅強化
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)のイーサリアムL2である「Shibarium」のテストネットで2024年9月14日に複数のアップグレードが実施されたことが明らかになりました。
今回のアップグレードはShibariumのテストネットである「Puppynet」で実施されたもので、BorアップグレードとCancunハードフォークによって、ネットワーク性能・セキュリティ・スケーラビリティが大幅に強化されたと報告されています。
Shiba Inu Ecosystem Upgrade! 🚀
— Shibarium Network (@ShibariumNet) September 13, 2024
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アップグレードの注目ポイント
このアップグレードはShibariumの基盤をさらに強化するために、イーサリアムの最新技術を取り入れるものであるとのことで、アップグレードの注目ポイントとしては以下のようなものが挙げられています。
- Geth統合で強力な基盤を構築
イーサリアムの基盤ソフトウェアである「Geth」を統合し、イーサリアムの最新機能やセキュリティ強化をShibariumに組み込む。これにより、ブロックの伝播速度やP2Pネットワークの効率が向上し、スマートコントラクトの実行も改善される。 - POSブリッジ統合によるクロスチェーン取引強化
他のブロックチェーン間で資産を転送できる「POSブリッジ」において、機能と安定性を向上させるために複数のアップデートを実施。これによって異なるブロックチェーン間での資産移動がよりスムーズかつ信頼できるものになる。 - トランザクションの高速化とストレージコストの削減
Shibarium上でトランザクションを実行する際のコストを決定するガス代メカニズムを改良し、トランザクション効率と信頼性を向上。スパムを防止して、トランザクションが迅速に処理されるように最低ガス代を設定。 - ストレージコストの削減
ノードから古いブロックデータを削除してディスク領域を開放できる「プルーニング機能」を導入。これによって、Shibariumのネットワークが成長・拡大しても、軽量かつ効率的な状態を保つことができる。 - セキュリティ強化
依存関係の更新・バグの修正・エラー処理などを通じて、潜在的な脆弱性に対処。これによって潜在的な脅威に対するネットワークの耐性が強化された。 - ユーザー体験の向上
アップグレードにはコマンドラインインターフェースとドキュメントの改善も含まれているため、開発者やユーザーがShibariumネットワークとより簡単にやり取りできるようになった。
Shibariumユーザーに与える影響
今回のアップグレードは、Shibariumのユーザーにも影響を与えるもので、具体的なメリットとしては以下のような点が挙げられています。
- トランザクション(取引)の高速化と信頼性向上
- トランザクション手数料が予測可能かつ手頃に
- 異なるブロックチェーン間の資産移動が簡単に
- セキュリティの脆弱性解決、攻撃やバグのリスク軽減
- プルーニング機能でノードはディスク容量を節約できる
- フォークや取引履歴不整合の可能性が低減される
- イーサリアムの最新アップデートとの互換性を維持できる
Shibariumは既に高速・低コストな取引環境を実現していますが、現在もさらなる改良が続けられていて、最近では他ブロックチェーンとShibariumを繋ぐ「クロスチェーンブリッジ」に関する取り組みの報告も行われています。
メインネットとテストネットの両方で快適・安全・効率的な取引環境が構築され、安全にブロックチェーンを繋ぐブリッジが提供されれば、既存プロジェクトのShibarium採用もよりスムーズに進むため、今後はShibarium上で新たなサービスやプロジェクトがさらに増加していく可能性があると期待されます。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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