ブータン王国、ビットコイン保有量で世界4位に|GDPの4分の1に匹敵
約13,000BTCの保有が判明
Arkhamが2024年9月17日にX(Twitter)アカウントで、ブータンが約1万3,000枚のビットコイン(Bitcoin)を保有していると発表しました。
Arkhamは、オンチェーンの情報を分析するプラットフォームを提供しており、金融機関などが保有している仮想通貨を追跡しています。
Arkhamによると、ブータンの政府系ファンドである「Druk Holdings(Druk Holding and Investments)」は約1万3,000枚のビットコインを保有しており、時価で約7.5億ドル(約1,000億円)に相当します。
BREAKING: BHUTAN GOVERNMENT’S $750M BTC NOW ON ARKHAM
— Arkham (@ArkhamIntel) September 16, 2024
Bhutan’s Bitcoin holdings are now labeled on Arkham. These holdings come from Bitcoin mining operations carried out by the Kingdom of Bhutan’s investment arm, Druk Holdings.
Arkham is the first to publicly identify these… pic.twitter.com/a8ScUNJJ9F
ブータン政府は7.5億ドル(約1,000億円)相当を保有しており、Arkhamによって追跡されています。ブータン政府の投資ファンドであるDruk Holdingsのマイニングによって入手されたものです。
外務省によると、ブータンのGDPは約27.7億ドル(約4,000億円)であり、GDPの約4分の1に相当するビットコインを保有していることになります。
世界各国のビットコイン保有量ランキングでも、米国・中国・英国に次いで4位に位置しています。ただし、上位の3カ国のビットコインは犯罪収益などから当局が押収したものです。一方、ブータンはマイニングで入手したものが大半であることから、特色が若干異なります。
類似の国として、エルサルバドルが挙げられます。法定通貨としてビットコインを採用したことで知られ、マイニングも行っていますが保有量は約6,000枚程度です。ブータンの保有量は、エルサルバドルの2倍以上に匹敵します。
仮想通貨投資を進めてきたブータン
ブータンはこれまで、仮想通貨への投資を進めてきました。2019年にビットコインの価格が5,000ドル前後(約70万円)だったころから、マイニングをスタートしたと見られています。
2024年4月には半減期に備えてマイニング企業と提携し、マイニングに使用する電力を6倍に増強する方針がブルームバーグによって報じられていました。国主導で、マイニングを積極的にサポートしている姿勢が見られます。
ブータンは世界で1番水力発電の割合が高い国です。99.9%の電力を水力発電で供給しており、マイニングの電力もその多くを水力発電で供給していると見られています。
Arkhamのデータを参考にするとDruk Holdingsは、イーサリアム(Ethereum/ETH)も約656枚保有しており時価で150万ドル(約2.1億円)に相当します。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=140.66円)
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Souce:Arkham公式X
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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