企業のブロックチェーン実装をサポート|富士通(FUJITSU)
富士通(FUJITSU)は、分散型台帳技術(DLT)をベースにしたプロジェクトの構築を目指している顧客向けに、高速なブロックチェーン技術を実装するための新しいサービスを発表しました。
この新しく発表されたサービスを利用することで、ブロックチェーン技術に関する入門レッスンから、提案されたプロジェクトの構築や評価までをわずか5日間で行うことができます。また、すでに開発中のブロックチェーン・プロジェクトを有している場合は、そのプロジェクトの改善にこれらのサービスを役立てることができます。
このサービスは、本格的に実装できる可能性のあるビジネスプロセスを特定して証明することを目的としています。プルーフ・オブ・ビジネス(Proof of Business/PoB)と呼ばれるこのアプローチは、プルーフ・オブ・コンセプト(*1)とは対照的に、ブロックチェーン・プロジェクトに潜む多くの一般的な落とし穴を回避し、顧客自身がビジネスの価値を創造することに重点を置いています。
(*1)プルーフ・オブ・コンセプト(Proof of Concept/PoC):概念実証とも言われる、新しい概念や理論などが実際に実現可能であるかを示すための簡単なテスト
ブリュッセルのブロックチェーン・イノベーションセンターの責任者である、Frederik de Breuck(フレデリック・デ・ブレック)氏は、次のようにコメントしています。
ブロックチェーンとその他の分散型台帳技術(DLT)は、組織や業界全体を変革する可能性を秘めています。お客様からの高い要望を受けて、ブロックチェーンの取り組みを開始するだけでなく、既存のプロジェクトを見直し、改善するために、すぐれたパッケージを作成しました。EMEIA(*2)地域ですぐに利用できるため、ビジネスにブロックチェーン技術の利点を生かしていくことに大きな影響をもたらすことができると期待しています。
(*2)EMEIA(Europe, the Middle East and Africa):ヨーロッパ、中東、アフリカを指すビジネス用語
富士通はブロックチェーンに関する50件の特許を取得しているDLTの世界的リーダーであり、Hyperledger Fabricに重点を置いてDLTの開発に深く関わっています。Hyperledgerの創立メンバーでもある富士通は、現在同グループのFabric製品の商品化を支援しています。
これまでにも複数のプロジェクトと協力してきた富士通は、今年の3月に台湾のFamilyMart(ファミリーマート)と協力して、ブロックチェーン技術やロボットなどの最先端技術をコンビニのサービスに組み込む実証実験を行なっています。
最先端技術を活用した台湾のFamilyMart
早い時期からブロックチェーン技術の研究開発に力を入れてきた富士通の技術力を活用することができる新しいサービスは、これからのブロックチェーン技術の発展や普及をさらに加速させることになるでしょう。このサービスの価格は9,900ユーロ(約130万円)からとなっています。