ブロックチェーンと「5G/クラウド/IoT」融合へ|電気通信大手がイニシアチブを開始
世界最大規模の大手電気通信事業者として知られるカタールの「Ooredoo Group(オレドー・グループ)」が、独自のブロックチェーン・イニシアチブに取り組んでいることが海外メディア「The Peninsular Qatar」の報道で明らかになりました。同社は「5G/クラウド/IoT」と「Blockchain技術」を組み合わせたソリューションの開発に取り組んでいるとされています。
こちらから読む:大手電気通信事業者が活用に取り組む「ブロックチェーン技術」とは
Ooredoo Group(オレドー・グループ)は、中東・西アジアの国家であるカタールのドーハに本社を構える世界最大の電気通信会社の1つであり、年間売上高は82億ドル(約9,124億)にものぼるといわれています。
独自のブロックチェーンイニシアチブに取り組んでいるという同社は、人々の生活を豊かにできるブロックチェーンソリューションを開発するために、すでに「公的機関/私的機関/学術機関」と密接に協力していると伝えられています。
「Ooredoo Group」のCEOであるSheikh Saud bin Nasser Al Thani氏は、ブロックチェーン技術を活用することによって、組織や企業は「コストの最適化」を測ることが可能になり「効率性/透明性/信頼性」を高めながら安全にデジタル決済を処理することができると説明しており、「ブロックチェーン技術がこれから発展していくことによって、今後5年間でビジネスモデルと収益が大きく変化する可能性がある」と語っています。
報道によると、同社のブロックチェーンイニシアチブは「5G/クラウド/IoT」などのインフラとブロックチェーンを組み合わせたソリューションを活用して、組織や顧客に最大のメリットを提供すること目指していると報じられていますが、具体的にどのようなことが行われるのかに関する詳しい説明は行われていないため、今後の新たな発表には注目が集まります。
ブロックチェーン技術はこれまでにも、様々な分野のデータ通信で活用されてきており、最近では「音声通信に関する特許が取得されたこと」や「NASAが航空管制業務におけるデータ通信への活用を検討していること」なども報告されています。
これまでは仮想通貨や金融業界での活用事例が目立っていましたが、今後はオレドー・グループのような大手通信事業者でもブロックチェーン技術の活用が進むことになると予想されます。
ブロックチェーンのその他の活用事例はこちら