ブロックチェーン企業支援プロジェクトに「BMWなど大手3社」が参加:シンガポール
シンガポール政府が支援しているブロックチェーン企業の支援プロジェクト「Tribe Accelerator」は、BMW・Intel・Nielsenの3社と戦略的パートナーシップを結んだことを発表しました。これらの3社はスタートアップ企業に専門知識を共有し、技術開発をサポートすると伝えられています。
こちらから読む:BMWやIntelも活用を進める「ブロックチェーン技術」とは?
Tribe Acceleratorとは?
「Tribe Accelerator」は、シンガポールのベンチャーキャピタル会社「Trive Ventures」によって運営されているブロックチェーン企業の支援プロジェクトです。同社は、参加者と企業を結びつけることを目的としたブロックチェーンスタートアップ向けのサービスを提供しています。
シンガポールのスタートアップエコシステムの開発を担当している政府機関「Enterprise Singapore」から支援を受けている「Tribe Accelerator」は、世界最大級のコンサルティング会社「PricewaterhouseCoopers(PwC)」や、韓国のブロックチェーンネットワーク「Icon Foundation」などの企業ともパートナーシップを結んでいます。
Tribe Acceleratorは、2019年3月22日に
・BMW(ビー・エム・ダブリュー)
・Intel(インテル)
・Nielsen(ニールセン)
の3社と、新たに戦略的パートナーシップを結んだことを発表しました。
ブロックチェーン技術をビジネスに統合してスマートシティ開発を促進する私たちの活動に参加してください。BMW Group、Intel、Nielsenは私たちの新しいパートナーです。
私たちはこのエキサイティングなパートナーシップを楽しみにしています!
「BMW・Intel・Nielsen」と共にスタートアップを支援
「BMW」と「Intel」は、サポート対象として選ばれたスタートアップ企業に対して専門知識を提供すると伝えられており、BMWはモビリティ業界に焦点を当て、Intelはブロックチェーンと仮想通貨マイニング分野での活動を通じて得た知識を共有するとされています。
世界的な情報調査・データ管理会社である「Nielsen」は、ブロックチェーン製品を市場に投入する際に「規制遵守のリスク」や「必要とされる考慮事項」に重点を置いたサンドボックス(*1)を提供すると報じられています。
(*1)サンドボックス:プログラムがシステムの他の部分に悪影響を及ぼすことがないように設計されたテスト環境のこと
シンガポールでは急速にブロックチェーン技術の普及が進んでおり、同国の高等教育機関である「Singapore Polytechnic」は、昨年末にブロックチェーン技術者を育成するために初心者・中級者向けの「フィンテック・ブロックチェーンコース」を開始することを発表しています。
「Tribe Accelerator」の支援プログラムが強化されることによって、シンガポールでのブロックチェーン技術開発はさらに加速していくことになるでしょう。
こちらの記事も合わせてどうぞ