
海老養殖・生産業者:ブロックチェーンで「トレーサビリティ」向上へ
エクアドルに拠点を構えるエビの養殖業者や生産会社の数社らが集まった「サスティナブル・シュリンプ・パートナーシップ(Sustainable Shrimp Partnership/SSP)」は「エビ食品」の品質を保証するため、IBMが開発したブロックチェーンエコシステム「Food Trust(フード・トラスト)」に参加する事を発表しました。
こちらから読む:ブロックチェーンで追跡できる様々な食べ物「食品」関連ニュース
サスティナブル・シュリンプ・パートナーシップ(Sustainable Shrimp Partnership/SSP)とはエクアドルのエビ製品の製造に関わる大手生産会社や養殖場数社が集まり2018年3月に発足させた団体です。
この団体は、エビ食品の「安全性/品質保証/透明性」を提供し業界の水準を引き上げるためにトレーサビリティを向上させることを目指しており、2019年4月の時点でエクアドル国内の11のエビ養殖場が参加しています。
SSPは、2019年5月6日にエビ食品のさらなる品質保証の向上のためIBMが開発したブロックチェーンベースの食品追跡ネットワーク「Food Trust(フード・トラスト)」に参加する事を発表しました。
これにより消費者と小売業者はSSPが製造したエビ食品の生産と開発データにアクセスできるようになります。またスーパーマーケットなどでもスマートフォンを利用したQRコードを読み込むことによって、「どこで製造され、どのように作られたのか」といったサプライチェーン情報を確認することができるアプリも提供される予定です。
大手ビジネス・コンサルティング会社「Gartner」の調査によれば、2025年までに世界の食料品会社のうち20%が品質保証向上のためにブロックチェーン技術を採用するだろうと予測しており、理想的なツールであるとも述べています。
またIBMの「Food Trust」にも世界中から続々と大手食品会社が参加を表明しており、食品業界では積極的にブロックチェーン技術の採用が進んでいます。流通の透明化と効率化を図れるとして採用の流れが加速すれば開発が促進される事にも繋がるためブロックチェーン業界にとっても恩恵をもたらす事でしょう。
IBMの「FoodTrust」に関する記事はこちら

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