分散型金融(DeFi)向けの「独自ブロックチェーン」開発へ|Huobi×Nervos

by BITTIMES   

仮想通貨取引サービスをグローバルに展開していることで知られるブロックチェーンサービスプロバイダー「Huobi Group(フォビグループ)」は、2019年7月1日に階層型ブロックチェーンネットワークを展開している「Nervos(ネルボス)」と提携し、分散型金融(DeFi)サービスに重点を置いた新しいパブリックブロックチェーンを開発すると発表しました。

こちらから読む:NEM、アップデートで"PoS+"実装「ブロックチェーン」関連ニュース

規制順守した「高性能金融ブロックチェーン」を構築

Huobi Group(フォビグループ)」と「Nervos(ネルボス)」が開発に取り組んでいるパブリックブロックチェーンは暫定的に「Huobi Finance Chain」と名付けられており、企業・金融機関・取引所が、
・独自のブロックチェーン
・トークン化された資産
・分散型金融(DeFi)サービス
を展開できるようにするための「規制にやさしい高性能金融ブロックチェーン」だと説明されています。

このネットワークは「分散型ID(DID)」をサポートすることによって、顧客確認(KYC)やアンチマネーロンダリング(AML)などの要件を満たし、完全に規制を順守すると説明されています。また規制当局は「Huobi Chain」に参加し、バリデータとしてネットワークに貢献することもできると説明されています。今回「Huobi Group」と提携した「Nervos」は、新しいブロックチェーンプラットフォーム用の技術を提供していると説明されています。

金融サービスを透明かつ効率的に

「Huobi Finance Chain」のプロジェクトは、
・融資サービス
・デビットサービス
ステーブルコイン
・セキュリティトークンオファリング(STO)
・その他の資産発行手段
・分散型為替取引(DEX)
・現実の支払いサービス
などをホストする可能性があるとも説明されています。

HuobiとNervosは、金融機関や企業が基盤となる「分散型フレームワーク」と「インフラストラクチャ」を提供することで、金融サービスをより透明で包括的かつ効率的なものにすることを目指しています。

Huobi GroupのCEO兼創設者であるLeon Li(レオン・リー)氏は、次のように述べています。

このプロジェクトは、Huobiの全体的な戦略と一致しているだけでなく、私たちの中核となる使命も果たしています。戦略的な観点からは、分散型金融サービスはまだ開発の初期段階にあります。市場の需要は明らかですが、これは非常に明確なビジネスチャンスだと考えています。

過去6年間で、Huobiは暗号通貨取引の分野で多くの経験を積んできました。これにより、ブロックチェーンの理解、主要技術の蓄積、および資産取引と金融市場の理解という点で利点が得られました。Huobiは現在、暗号通貨業界のリーダーですが、この業界は将来広範囲に変化する可能性があります。

今後の予定としては、
・2019年の第3四半期にオープンソース
・2020年第1四半期にテストネット
・2020年第2四半期にメインネット
の立ち上げを予定しているとのことです。

最近では大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)も独自のブロックチェーンである「BinanceChain(バイナンスチェーン)」を開発し、大きな注目を集めています。今後は「Huobi Group」の新しいブロックチェーンがどのように活用されていくかにも注目です。

>>「Huobi」の公式発表はこちら

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