
企業向け分散型台帳フレームワーク「Hyperledger Fabric 2.0」リリース
Hyperledger Foundationは、2020年1月30日にオープンソースの分散型台帳技術「Hyperledger Fabric(ハイパーレジャー・ファブリック)」のバージョン2.0を公開したことを発表しました。
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新機能追加と共にパフォーマンスも向上
Hyperledger Fabric(ハイパーレジャー・ファブリック)は「Linux Foundation」が開発したオープンソースのプロジェクト「Hyperledger(ハイパーレジャー)」を元に開発されているブロックチェーンプロジェクトであり、世界中で非常に多くの企業に利用されている分散型台帳技術(DLT)のフレームワークとして知られています。
2016年初頭に開始された「Hyperledger Fabric」のプロジェクトは、今や最も人気のオープンソースDLTプロジェクトの1つとなっており「Alibaba、AWS、Azure、Baidu、Google、Huawei、IBM、Oracle、SAP、Tencent」などといった主要なクラウドサービスプロバイダーで採用されています。
仮想通貨業界ではイーサリアム(Ethereum/ETH)などのブロックチェーン技術を用いたプロジェクトが数多く立ち上げられていますが、「Hyperledger Fabric」はこれらの大手企業の分散型台帳プロジェクトで広く普及しているフレームワークであるため、今回発表された「Hyperledger Fabric 2.0」は大きな注目を集めています。
「Hyperledger Fabric 2.0」には、"スマートコントラクトの分散ガバナンス"と呼ばれる仕組みをはじめとする、これまでにはなかった複数の新機能が搭載されていると伝えられています。
これは「台帳に新しいデータを追加する際に関係者全員の合意が必要となる仕組み」であり、一度記録されたデータを変更することが困難である分散型台帳技術において、データ記録に間違いがないことをより確実にすることができると期待されています。
またこの他にも「プライバシーが強化されたこと」や「パフォーマンスが向上したこと」なども報告されており、『Hyperledger Fabric 2.0のリリースは同プロジェクトにとって重要な節目である』と説明されています。
様々なプロジェクトの基盤として活用されている「Hyperledger Fabric」がアップグレードされたことによって、関連プロジェクト全体にパフォーマンス向上がもたらされると期待されます。
HyperledgerFabricも用いた事例はこちら

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