
BitMEX「KYC(本人確認)」導入の可能性|仮想通貨市場にも影響か
仮想通貨のレバレッジ取引で最大100倍の倍率を設定することができることで知られる大手仮想通貨取引所「BitMEX(ビットメックス)」がAML(アンチマネーロンダリング)の担当マネージャーを募集していることが明らかになりました。仮想通貨業界では、BitMEXにKYC(本人確認)が導入されることによって市場にも大きな影響が出る可能性があると懸念する声が出ています。
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ユーザー撤退で「流動性低下」の可能性
BitMEX(ビットメックス)のLinkedinページでは、現在「AMLオペレーションマネージャー」の求人募集が行われているため、仮想通貨業界では『BitMEXでKYCが導入される可能性がある』と懸念されています。KYCとは「Know Your Customer(顧客確認)」の略語であり、仮想通貨取引所などで口座開設を行う際にユーザーが「どのような人物であるか、規約に違反している人物ではないか」といったことを確認するためなどに行われています。
(画像:BitMEXのLinkedinページ)
ビットメックスのAMLオペレーションマネージャーの職務内容としては『顧客資産の適正調査と顧客の適格審査を行うための効果的な業務機能を構築してスタッフを雇用するための責任を果たすこと』や『顧客管理プロセスがポリシー基準を満たしていることの確認』などが挙げられているため、BitMEXはAML担当マネージャーを雇用することによって本人確認プロセスを導入し、ポリシーに違反しているユーザーをより厳しく取り締まっていくことを計画しているのだと考えられます。
BitMEXは米国などを含めた一部地域には仮想通貨取引サービスを提供しない方針を示していましたが、実際には身元を誤魔化すことによって同社のサービスを利用していたユーザーも多数存在することが報告されていたため、本人確認プロセスが導入された場合にはこれらのユーザーがBitMEXから排除される可能性があります。
仮想通貨コミュニティの間では『もしもBitMEXで本人確認が強化された場合には、人々がBitMEXを利用する理由は残らない』といった意見も出ており、KYCの実施によってユーザー数が減少し、仮想通貨の流動性低下につながる可能性があると懸念されています。
BitMEXは仮想通貨取引所ランキングでも上位に位置づけられるほどの大手仮想通貨取引所であり、仮想通貨市場への影響も大きい取引所として知られているため、今後の動向には注目が集まっています。

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