ブロックチェーン基盤の電子署名システム「電子実印」無料提供を開始
イーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を活用した電子署名システム「電子実印」を開発している「株式会社ケンタウロスワークス」は、2020年4月29日から"電子実印の無料提供"を開始したことを発表しました。
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電子署名システム「電子実印」とは
ケンタウロスワークスが提供している「電子実印」は、イーサリアムのブロックチェーン技術を活用して開発された電子署名システムです。電子実印は「WEBアプリ」と「スマホアプリ」で公開されているため、ハンコを使用せずにスマートフォンで署名を完了することができ、"誰が・いつ・何の書類に署名したのか"を手軽に証明することができます。
また「電子実印」を用いて署名された契約内容は、イーサリアムのブロックチェーン上に記録されるため「データの改ざん」や「書類の紛失」などを防止することもできます。
署名システムは「PDF書類をアップロードして、スマホで署名できるシンプルな設計」となっており、今後はPDF以外のファイル形式にも対応する予定となっています。また、弁護士が作成した「書類のひな形」も提供されているため、電子書類の作成業務も効率的に行うことができるようになっています。
ここ最近では新型コロナウイルスの感染者数が世界的に増加しているため、「書類の受け渡し」や「ハンコを必要とする契約」などに対しても"感染拡大"の懸念が強まっていますが、「電子実印」などの電子署名システムを活用すればそのようなリスクを削減して、業務を効率化することができると期待されます。
ブロックチェーン技術を用いた電子署名システムはここ最近で注目を集めており、先日28日にはエストニアと日本に拠点をおく「株式会社blockhive」も一生無料の電子契約サービス「e-sign(eサイン)」を公開しています。