SpaceChain(SPC)宇宙空間で「初のマルチシグトランザクション署名」に成功
宇宙技術とブロックチェーンを組み合わせた世界初の衛星ネットワーク構築を目指している「スペースチェーン(SpaceChain/SPC)」は2020年8月18日に、国際宇宙ステーション(ISS)に設置したブロックチェーンハードウェアを用いて、宇宙空間で初めてのマルチシグトランザクション署名を成功させたことを発表しました。
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「ブロックチェーン衛星ネットワーク」の構築に前進
スペースチェーン(SpaceChain/SPC)は宇宙技術とオープンソースのブロックチェーン技術を組み合わせた世界初の衛星ネットワーク構築を目指した取り組みを進めているブロックチェーンプロジェクトであり、2019年9月には合計22カ国が参加している宇宙開発・研究機関「欧州宇宙機関(ESA)」からも助成金を受けています。
SpaceChainはこの助成金を用いて、トランザクション(取引)の完了に複数の署名を必要とする「マルチシグネチャ型仮想通貨ウォレット」の開発などに取り組んでおり、2019年12月にはSpaceX(スペースエックス)社の「Falcon 9」ロケットにブロックチェーンハードウェアを搭載して「国際宇宙ステーション(ISS)」へと送り出したことが報告されていましたが、今回の発表では国際宇宙ステーションに設置したブロックチェーンハードウェアを用いて、宇宙空間で初めてのマルチシグトランザクション署名を成功させたことが報告されています。
スペースチェーンはトランザクションの署名に3つの秘密鍵のうち2つを必要とする仕組みを採用することによってセキュリティを強化しており、そのうちの1つの署名を「衛星ノード」から行う方法を採用しているため、今回の成功報告はスペースチェーンにとって重要な意味を持っています。
この記念すべき取引を行った人物でもある、SpaceChain共同創設者兼CTOのJeff Garzik(ジェフ・ガージク)氏は今回の発表の中で『宇宙空間でマルチシグネチャトランザクションへの署名に成功したことによって、"安全かつ改ざん不可能なオープンソースのブロックチェーン衛星ネットワークを構築する"という目標に前進した』と述べています。
宇宙空間でマルチシグネチャトランザクションへの署名に成功したことによって「安全かつ改ざん不可能なオープンソースのブロックチェーン衛星ネットワークを構築する」という目標に向けて前進することができました。
SpaceChainはブロックチェーンと宇宙を統合するためのワンストップソリューションプロバイダーになることを目指しています。私たいは宇宙におけるブロックチェーン衛星ネットワークの活用方法を特定し続けており、ブロックチェーン技術の採用拡大につなげたいと考えています。
なお、国際宇宙ステーションに設置されたブロックチェーンハードウェアはデンマークの衛星製造業者である「GomSpace」が開発を手掛けており、このハードウェアは最先端のデータ処理用に設計した強力なオンボードコンピュータであると説明されています。