
中国建設銀行:デジタル人民元用の「ウォレット機能」を一時的に公開
中国の四大商業銀行の1つとされる国有商業銀行「中国建設銀行(CCB)」が、同国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元を保管するためのウォレット機能を一時的に公開したことが複数の報道で明らかになりました。この「デジタル人民元用ウォレット機能」は数時間だけ公開された後に再び利用不可になっているものの、一部のメディアでは公開時に撮影されたアプリのスクリーンショットが公開されています。
こちらから読む:フィリピン中銀、CBDC発行を検討「CBDC」関連ニュース
「CBDC用ウォレット機能」が一時的に利用可能に
中国では同国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)にあたる「デジタル人民元」の開発・テストが順調に進められており、今月初めには中国の主要な国営商業銀行が「デジタル人民元用のデジタルウォレット」の内部テストを実施していることなども報告されていましたが、今回の報道では同国の国有商業銀行である「中国建設銀行(CCB)」がこのデジタルウォレット機能を一時的に公開したことが報告されています。
報道によると、先日29日頃に中国建設銀行のユーザーが同銀行のモバイルアプリ内で「中央銀行デジタル用のウォレット機能」が利用できることに気付き始めたとのことで、アプリ利用者は中国語で『デジタル通貨』と検索することによって"デジタル人民元のウォレットサービス"へと移動し、CCBの銀行口座に関連付けられた携帯電話番号を登録することによって機能をアクティブ化できたと報告されています。
中国建設銀行(CCB)がサービスを開始した時期は不明であるものの、このニュースは土曜日の間に中国の仮想通貨コミュニティやメディアで急速に広がり『一部のユーザーは自分の銀行口座をウォレットにリンクすることによって、小額のトランザクションを管理することに成功した』とも報じられています。
ただし、この「デジタル人民元用デジタルウォレット機能」はすでに一般ユーザーからはアクセスできないようになっているとのことで、現在は同アプリ内で『デジタル通貨』と検索しても『この機能はまだ公式には利用できません。お待ちください。』と表示される仕様に変更されているとのことです。
「ウォレットIDや電話番号」で送金が可能?
報道によると「デジタル人民元用デジタルウォレット機能」では、サービスを有効化した各ユーザーに対して"特定のウォレットID"が割り当てられており、このIDが「デジタル人民元用デジタルウォレット」と「中国建設銀行の銀行口座」間での取引に使用できたとされています。
またこの他にも『ユーザーは自分のウォレットIDアドレスや携帯電話番号を入力することによって、デジタル人民元を互いに送受信することができた』とも報告されています。
今回一時的に公開された「デジタル人民元用デジタルウォレット機能」のスクリーンショット画像は、仮想通貨メディア「Bitcoin.com」などで公開されています。

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