
マスターカード:中央銀行デジタル通貨(CBDC)の「テスト環境」提供へ
Mastercard(マスターカード)は2020年9月9日に「中央銀行デジタル通貨(CBDC)のテストプラットフォーム」を開発し、中央銀行がデジタル通貨を評価し・調査できるようにしたことを発表しました。このテスト環境は、各国のCBDC運営環境に合わせて個別にカスタマイズすることができるようになっていると説明されています。
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カスタマイズ可能な「CBDCテスト環境」を構築
Mastercard(マスターカード)は2020年9月9日に、各国の中央銀行が「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」のユースケースを評価できるようにするための"独自のテスト環境"を構築したことを発表しました。
このテストプラットフォームは銀行・金融サービスプロバイダー・消費者間でCBDCの発行・配布・交換のシミュレーションを行うことができるように設計されているため、中央銀行・商業銀行・テック企業・アドバイザリー会社などは「Mastercard」と提携してCBDCの技術設計を評価し、ユースケースを検証したり、既存の決済システムとの相互運用性を評価したりすることができるとのことです。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に向けた取り組みはすでに世界中の様々な国で進められているため、その具体的な仕組みや内容は国によって違いがありますが、マスターカードはそのような違いに臨機応変に対応できるようするために、テストプラットフォームを各国の運営環境に合わせて個別にカスタマイズできるように設計していると説明しています。
マスターカードが開発したテスト環境で可能なこととしては以下のようなことが挙げられています。
- カードやリアルタイム決済などといった「既存の決済ネットワークやインフラ」と「中央銀行デジタル通貨」がどのように連携するかなどといった、銀行や消費者を前提としたCBDCの発行・流通・取引のエコシステムをシミュレーションすることが可能
- マスターカード決済に対応している全ての場所で、CBDCを用いた商品・サービスの購入が可能なことを実証・検証することが可能
- 様々なCBDCの技術設計や活用例を調査して、市場における価値と実現可能性をより迅速に判断することが可能
- 「技術開発・セキュリティ・設計運用の初期テスト」などといった、CBDC開発に必要とされる労力を評価することが可能
中央銀行デジタル通貨(CBDC)が実際に発行されて広く利用されるようになるためには、既存の店舗などがスムーズにCBDCに対応できる環境を整えることが重要となるため、世界中で一般的な決済手段として広く採用されているマスターカードが中央銀行のCBDCテストをサポートすることによって、CBDCの開発や技術導入が加速すると期待されます。

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