BitMEX CEO「アーサー・ヘイズ氏」退任へ|運営会社の経営陣に複数の変更
暗号資産取引所「BitMEX(ビットメックス)」は2020年10月8日に、同社の運営母体である「100xGroup」の経営陣に変更が加えられ、以前までCEOであったArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏が退任し、暫定CEOとして100xGroupの最高執行責任者(COO)であるVivien Khoo(ヴィヴィアン・クー)氏が就任したことを発表しました。
こちらから読む:韓国中銀、CBDCの流通テスト"2021年"に開始「暗号資産」関連ニュース
アーサー・ヘイズ氏などの「退任・休職」が決定
BitMEX(ビットメックス)は2020年10月8日に同社の運営母体である「100xGroup」の経営陣に変更が加えられ、100xGroupの最高執行責任者(COO)であったVivien Khoo(ヴィヴィアン・クー)氏が暫定CEOに就任したことを発表しました。
ビットメックスの公式発表によると、米国商品先物取引委員会(CFTC)から『未登録で暗号資産取引サービスを提供している』『アンチマネーロンダリング規制に違反している』として告発されていたArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏はCEOを退任しており、すでに逮捕されているSamuel Reed(サミュエル・リード)氏もCTOから外れたと報告されています。
また、ビットメックスの共同創設者であるBen Delo(ベン・デロ)氏も「100xGroup」の幹部職から除外されており、事業開発責任者であったGreg Dwyer(グレッグ・ドワイヤー)氏もその役割を休職すると説明されています。
アーサー・ヘイズ氏らは「米国商品先物取引委員会」や「米国司法省」などから告発されており、サミュエル・リード氏に関しては既に逮捕されているため、今後の経営のことなどを考慮した上で今回の決定が下されたと考えられます。
今後もパフォーマンス向上に向けた取り組みを継続
暫定CEOに就任したVivien Khoo(ヴィヴィアン・クー)氏は、元々「100xGroup」で最高執行責任者(COO)を務めていた人物であり、過去には「ゴールドマン・サックス」や「香港証券先物委員会」に勤務した経験を有していると説明されているため、今後は規制に準拠したサービス提供に向けた取り組みが加速することになると予想されます。
BitMEXは今回の発表の中で『テクノロジーチーム内のシニアリーダーは、プラットフォームのパフォーマンスを向上させるための継続的な取り組みや、BitMEXプラットフォームの日々の管理を継続する』と語っています。
ビットメックスでは今月1日の告発騒動を受けて大量のビットコイン(BTC)が外部取引所などに出金されていることが報告されており『騒動後2日以内に流出したビットコインは4万5,000BTC(約499億円相当)を超えている』とも報じられていたため、今回の対応がどのような影響を及ぼすかにも注目です。