運用資産28兆円の米投資会社「Guggenheim」ビットコイン投資を検討
2,750億ドル(約28兆円)の運用資産を有するウォール街の投資運用会社「Guggenheim Partners(グッゲンハイム・パートナーズ)」が、ビットコイン投資を検討していることが米国証券取引委員会(SEC)が公開した書類によって明らかになりました。
最大550億円がビットコインに投資される可能性
Guggenheim Partners(グッゲンハイム・パートナーズ)はシカゴとニューヨークに本社を構えて、世界中の様々な地域で投資アドバイスを行っている大手投資運用会社であり、同社の運用資産は2,750億ドル(約28兆円)を超えると伝えられています。
同社は「Guggenheim Macro Opportunites Fund」と呼ばれるファンドを提供していましたが、米国証券取引委員会(SEC)に2020年11月27日に提出された報告書の中では、このファンドが将来的に米国のデジタル資産運用会社「Grayscale(グレイスケール)」のビットコイン投資信託(GBTC)を購入する予定であることが記されています。
公開された報告書の中には『Guggenheim Macro Opportunites Fundはビットコインに投資する私募投資手段であるグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)に純資産額の最大10%を投資することによって、間接的にビットコインへの投資機会を求める可能性がある』と記されています。
「Guggenheim Macro Opportunites Fund」の運用資産は現在約53億ドル(約5,500億円)だと伝えられているため、これらのデータに基づいて単純に計算すると、最大約5.3億ドル(約550億円)がビットコイン投資商品に投資されることになります。
今回の報告書の中では『Guggenheim Macro Opportunites Fundは同社子会社を通じてGBTCに投資するが、GBTC以外では間接的にも直接的にも仮想通貨に対する投資は行わない』ということも説明されているものの、今回の報告書は"ビットコインに対する機関投資家の関心が高まっていることを示す材料の1つ"として注目されています。
ここ最近では「億万長者・著名投資家・大手企業・大手資産運用会社・上場企業」などといった"巨額の資産を有する個人・企業"の間でビットコイン投資が加速しており、最近では運用資産7兆円以上の資産運用会社「Pendal Group」がBTC投資を開始したことや、カナダの上場企業「Cypherpunk Holdings」がBTCを追加購入したことなども報告されています。
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