VISA:銀行の暗号資産関連サービス提供を可能にする「Crypto API」提供へ

by BITTIMES   

決済大手「VISA(ビザ)」は2021年2月3日に、機関投資家向けのデジタル資産保管サービスを提供している「Anchorage(アンカレッジ)」と連携して『ネオバンク(*1)などの銀行がビットコインなどのデジタル資産関連サービスを提供できるようにするための試験プログラムを2021年後半に開始すること』を発表しました。この試験プログラムの最初のパートナーには、差別を受けている黒人コミュニティのための金融サービスを提供している「First Boulevard(ファースト・ブールバード)」が選ばれています。
(*1)ネオバンク:銀行免許を持たずに、既存の銀行と提携してネット上で金融サービスを提供する企業のこと

Crypto APIsの試験プログラム「2021年後半」に開始

VISA(ビザ)は2021年2月3日に、ネオバンクなどの銀行・企業がデジタル資産の購入・取引・保管サービスを提供できるようにするためのAPIである「Visa Crypto APIs」の展開に向けて、差別を受けている黒人コミュニティのためのネオバンクである「First Boulevard(ファースト・ブールバード)」と提携したことを発表しました。

「Visa Crypto APIs」は、デジタル資産関連サービスを手軽に提供することができるAPIとなっており、このAPIを利用するクライアントはVisaのパートナーである「Anchorage(アンカレッジ)」が保有するビットコインなどのデジタル資産を簡単に購入・保管・取引できるようになると説明されています。

Visaはこの新事業における最初のパートナーとなる「First Boulevard」との提携を通じて「Visa Crypto APIs」の試験プログラムを2021年後半に開始することを予定しています。

Visaの最高製品責任者であるJack Forestell(ジャック・フォーステル)氏は『この試験プログラムで暗号資産とブロックチェーンネットワークに簡単にアクセスできる仕組みを提供することによって、ネオバンク・金融機関などでVisaの価値を高めていきたいと考えている』と語っています。

最先端技術へのアクセスを平等に提供するために

Visaは今回の発表の中で『Visaは世界的に受け入れられているブランドとして、パートナーシップと市場開拓戦略に多様性と包括性を組み込むことに取り組んでいる』と述べており、『First Boulevardようなパートナーを優先することによって、最先端テクノロジーへのアクセスに関する競争の場を平準化することを目指している』と説明しています。

米国では依然として"黒人差別"の問題が残っているため、一部では『米国では黒人が銀行サービスを十分に受けれていない』との調査結果も出ていますが、「Visa Crypto APIs」を活用すれば差別を受けている黒人コミュニティの人々にデジタル資産へのアクセスを提供することができるようになり、格差是正につながると期待されています。

「First Boulevard」の最高経営責任者であるDonald Hawkins(ドナルド・ホーキンス)氏は『First Boulevardの使命は、アフリカ系アメリカ人が富を築くのを支援することだ』と説明した上で『Visa Crypto APIsを活用して黒人コミュニティに暗号資産へのアクセスを提供するための別の機会を提供できることに興奮している』と語っています。

なお、Visaは『First Boulevardとの提携による試験プログラムの実施』に合わせて『黒人コミュニティの財政的ギャップを埋めるためのパートナーシップ』についても発表を行なっています。

>>「Visa」の公式発表はこちら
>>「Visa Crypto Solutions」の詳細はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

世界初、空港内のショップで仮想通貨決済を導入したオーストラリア

世界初、空港内のショップで仮想通貨決済を導入したオーストラリア

ブロックチェーンとIoTデバイスで「死んだ川」を浄化 ー フィリピン × Cypher Odin

ブロックチェーンとIoTデバイスで「死んだ川」を浄化 ー フィリピン × Cypher Odin

コインチェック「IMX・APE・AXS」取扱開始|Immutableは国内初上場

コインチェック「IMX・APE・AXS」取扱開始|Immutableは国内初上場

暗号資産レンディングなど展開する「HashHub」SBIグループに参画

暗号資産レンディングなど展開する「HashHub」SBIグループに参画

仮想通貨の「奨学金」で学生支援|豪有名大学がセントラリティ(CENNZ)らと協力

仮想通貨の「奨学金」で学生支援|豪有名大学がセントラリティ(CENNZ)らと協力

Chiliz Exchange:Trabzonsporの公式ファントークン「$TRA」取扱いへ

Chiliz Exchange:Trabzonsporの公式ファントークン「$TRA」取扱いへ

注目度の高い仮想通貨ニュース

SHIB提携のD3:BTC半減期記念で「半額クーポンコード」発行|新ドメインも提供予定

SHIB提携のD3:BTC半減期記念で「半額クーポンコード」発行|新ドメインも提供予定

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

Web3ドメイン提供するD3社「Shibarium上でのSHIB・BONE決済」に対応

ユニスワップ「インターフェース手数料」を引き上げ|米SECの訴訟問題が関係か?

ユニスワップ「インターフェース手数料」を引き上げ|米SECの訴訟問題が関係か?

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

分散型自律組織の自主規制団体「日本DAO協会」設立へ

分散型自律組織の自主規制団体「日本DAO協会」設立へ

Dogecoin20がプレセールで1000万ドル調達に成功!4月20日の国際ドージデーにローンチ予定

Dogecoin20がプレセールで1000万ドル調達に成功!4月20日の国際ドージデーにローンチ予定

Solana系の最新ミームコインDogWifCat、24時間で3,000%以上の価格高騰

Solana系の最新ミームコインDogWifCat、24時間で3,000%以上の価格高騰

半減期後に多数のアルトコイン価格が上昇「CORE・BONK・SHIB」など

半減期後に多数のアルトコイン価格が上昇「CORE・BONK・SHIB」など

環境に優しいブロックチェーン・プロジェクトeTukTuk、プレセールで300万ドル調達間近

環境に優しいブロックチェーン・プロジェクトeTukTuk、プレセールで300万ドル調達間近

ソニー銀行「ステーブルコイン発行に向けた実証実験」を正式発表|Polygon・SettleMintと協力

ソニー銀行「ステーブルコイン発行に向けた実証実験」を正式発表|Polygon・SettleMintと協力

2023年の仮想通貨投資利益「国別ランキング」日本の順位は?=Chainalysisレポート

2023年の仮想通貨投資利益「国別ランキング」日本の順位は?=Chainalysisレポート

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す