エンタメ特化ブロックチェーン「パレット」テストネット運用開始|合計13社が参画
株式会社Hashpaletteは2021年3月2日に、エンターテインメント領域に特化したブロックチェーンネットワーク「パレット(Palette)」のテストネットの運用を正式に開始したことを発表しました。パレットの運用を支える「パレットコンソーシアム」には、テストネットの段階で合計13社が参加していると報告されています。
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- 1. パレット(Palette)「テストネット運用」開始
- 2. エンタメ特化ブロックチェーン「パレット(Palette)」
- 3. パレットコンソーシアムには「合計13社」が参加
- 4. コンソーシアム参加企業代表者のコメント
- 4.1. Neo Foundation責任者 John Wang氏
- 4.2. Ontology Ecosystem Growth責任者 Nick Zhang氏
- 4.3. IOST財団共同創設者 Terry Wang氏
- 4.4. ICON Foundation創業者 Min Kim氏
- 4.5. コインチェック代表取締役社長 蓮尾 聡氏
- 4.6. オーケーコイン・ジャパン代表取締役 馮 鐘揚氏
- 4.7. Animoca Brands共同創業者兼会長 Yat Siu氏
- 4.8. HashKey DX代表取締役 段 璽氏
- 4.9. セレス代表取締役社長 都木 聡氏
- 4.10. Link-U代表取締役社長 松原 裕樹氏
- 4.11. HashPort代表取締役社長 吉田 世博氏
パレット(Palette)「テストネット運用」開始
Hashpalette(ハッシュパレット)は2021年3月2日に、エンターテイメント領域に特化したブロックチェーンネットワーク「パレット(Palette)」のテストネットの運用を正式に開始したことを発表しました。
Paletteは「Hashpalette」を主体として研究開発が進められており、2020年11月から試運転が行われていましたが、今回の発表ではネットワークが安定したことを受けて、コンセンサスノードと共同でテストネットを運用するフェーズに入ったことが報告されています。
なお、パレットのプラットフォームで発行される「パレットトークン(PaletteToken/PLT)」は暗号資産取引所「Coincheck(コインチェック)」で販売される予定となっており、2020年8月には『国内初のイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)でPLTの販売を行う』という発表が行われたことでも注目を集めていました。
エンタメ特化ブロックチェーン「パレット(Palette)」
パレット(Palette)は、NFT(Non-Fungible Token)を利用したコンテンツ流通に最適化されたブロックチェーンネットワークであり、「日本発コンテンツのブロックチェーンを通じたグローバル発信の強化」を目的として開発されています。
また「パレット」はクロスチェーン技術も実装しているため、パレットで発行したNFTは他のブロックチェーンネットワークに転送することも可能となっています。テストネットの段階では以下3つのブロックチェーンとのクロスチェーンに対応しており、対応先は今後も順次拡大していく予定だと説明されています。
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ネオ(Neo/NEO)
・オントロジー(Ontology/ONT)
パレットコンソーシアムには「合計13社」が参加
パレット(Palette)では、コンセンサスノードがステーキングの仕組みに基づいてブロックチェーンネットワークの運用を行い、コンセンサスノードは「パレットコンソーシアム」を構成し、パレットに対するガバナンスを行います。
テストネット段階で「パレットコンソーシアム」に参加する企業としては、以下の13社が上げられています。
- Neo Foundation Ltd.
- Ontology Foundation Ltd.
- Internet of Services Foundation Ltd. (IOST財団)
- ICON Foundation
- コインチェック株式会社(*1)
- オーケーコイン・ジャパン株式会社
- フォビジャパン株式会社
- Animoca Brands Corp Ltd.
- 株式会社HashKey DX(HashKey Digital Asset Group)
- 株式会社セレス(東京証券取引所第一部上場, 3696)
- 株式会社Link-U(東京証券取引所第一部上場, 4446)
- 株式会社HashPort
- 株式会社Hashpalette
(*1)パレットのシステム動作を第三者的に検証するエンジニアリングパートナーとして参加
コンソーシアム参加企業代表者のコメント
パレットコンソーシアムに参加する各社の代表者は以下のようにコメントしています。
Neo Foundation責任者 John Wang氏
パレットが日本のNFT市場を拡大するため、我々を招待してくれることを非常に嬉しく思います。業界を牽引するブロックチェーン企業として、パレットは将来、日本で目覚ましい進歩を遂げると信じています。スマートエコノミーのビジョンを実現するために、Neoは常にグローバルエコシステムを拡大できるパートナーを積極的に探しています。Neoは、今回、日本でNFTエコシステムを構築するパレットと協力できることを嬉しく思います。日本のユーザーや企業により良いブロックチェーンアプリケーションを提供できることを楽しみにしています。
Ontology Ecosystem Growth責任者 Nick Zhang氏
NFTの世界でより多くの機会を模索するため、パレットと協力できることを嬉しく思います。NFTに焦点を当てた優れたブロックチェーンプラットフォームであるパレットは、エンターテインメント業界で大きな成功を収めると信じています。NFTの時価総額は指数関数的に増加していますが、アートとゲーム以外の未踏のNFT領域が依然多く存在しています。オントロジーは、分散型IDとデータに深いバックグラウンドを持っており、NFTと分散型ID/データを接続する新しい機会の創出に取り組んでいます。パレットと協力し、NFTの物語を世界中のより多くのユーザーに提供できることを楽しみにしています。
IOST財団共同創設者 Terry Wang氏
パレットは、NFTに特化した独自のプライベートブロックチェーンプラットフォームです。イーサリアムベースのNFTのアダプションを妨げる多くの問題に対処しており、イーサリアムの優れた代替手段であると考えています。パレットは、エンターテインメントコンテンツ業界をブロックチェーン技術でアップデートするという深く重要な目標を持っています。またパレットが日本発のプロジェクトである点はとても重要です。日本は長い間、世界における日本のソフトパワーの非常に重要な分野としてエンターテインメント及び関連業界を位置付けてきました。これは最新技術によって国の魅力をアップデートする大きな機会を持ちます。そしてIOSTチームはパレットと緊密に連携し、世界中のユーザーに最高のNFT体験を提供します!
ICON Foundation創業者 Min Kim氏
パレットは、NFTにフォーカスした独自のコンソーシアムであり、NFTのアプリケーションとユーザビリティの両方の普及をサポートします。ICONは相互運用性技術を利用しNFT領域も統合することによって、NFTというこの成長産業のさらなる成長と可能性を促進します。
コインチェック代表取締役社長 蓮尾 聡氏
コインチェック株式会社では、「新しい価値交換を、もっと身近に」をコーポレートミッションに掲げ、暗号資産取引サービス「Coincheck」を提供しているほか、昨年より、新しい価値交換を実現するような新規事業を複数立ち上げています。
その新規事業の1つとして、株式会社Hashpaletteとは「IEO(Initial Exchange Offering)」の共同プロジェクトを発足し、パレットを通じたファンコミュニティの活性化を暗号資産取引所として支援すべく活動しています。
「パレット」のIEOを推進するにあたり、本コンソーシアムへ参画し、技術支援を行う事でお客様へ安定したサービスの提供を目指します。
オーケーコイン・ジャパン代表取締役 馮 鐘揚氏
オーケーコイン・ジャパン株式会社は、業界トップクラスであるOK Groupが培ってきた暗号資産交換業者としてのノウハウとプロダクトを活かし、2020年8月から日本国内で暗号資産取引サービスを提供しております。
この度当社は、パレットチェーンのコンセンサスノードを運営する立場としてパレットコンソーシアムに参加させていただきます。コンソーシアムのメンバーとして、パレット(Palette)が目指すブロックチェーンエコシステムの構築を目指していきたいと思います。さらに今回は、日本初のIEO実現を目指すプロジェクトであり、日本で規制に遵守したIEOが実現されることは大きな進展であると感じております。
また当社は、日本国内の有力パートナーとの連携によるブロックチェーン技術の開発とその商業化に取り組んでおります。金融分野のみならず、様々な分野での応用と発展に寄与することで、国内産業の発展と豊かで便利な生活の実現に貢献していきたいと考えております。
Animoca Brands共同創業者兼会長 Yat Siu氏
高い取引手数料や長い取引処理時間という問題の解決策を含め、我々はブロックチェーンとNFTのマスアダプションを促進する方法を常に模索してきました。そこで、人気のあるエンターテインメント領域にフォーカスし、代替不可能なコンテンツに特化した新たなブロックチェーンであるパレットのノードオペレーターになることを非常に喜ばしく思います。
HashKey DX代表取締役 段 璽氏
当社及び当社グループは有望なブロックチェーン活用企業やプロジェクトに対し、ビジネス・運営資金の両面でサポートを行い、デジタル世界における経済成長の一翼を担えるよう、サービスを展開しております。
ブロックチェーンの社会実装はまだ初期段階であり、マンガ・アニメ、スポーツ、音楽をはじめとするコンテンツをブロックチェーン上で流通するNFTとしてデジタル化させるのは、模索し挑戦する価値がある方向性の一つです。 パレットコンソーシアムに参加できることをとても誇りに思い、コンテンツ産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献してまいりたいと考えております。
HashKey DXはアジア地域でフィンテック及びデジタルアセットマネジメント分野で事業展開するHashKey Digital Asset Groupの一員であり、グループは香港、シンガポール、および日本にてフィンテックベンチャー企業、学術団体・研究機関、業界団体などと広範なパートナーシップを結び「ブロックチェーン技術のソリューション」、「デジタルアセット市場のインフラ」、そして「ベンチャー投資」の3つの事業を中核に展開している金融コングロマリットです。
セレス代表取締役社長 都木 聡氏
弊社は、非現金決済社会(≒トークンエコノミー)が進む中で、暗号資産交換業登録を完了した子会社マーキュリーや、国内大手暗号資産取引所のビットバンク株式会社において、暗号資産・ブロックチェーン関連事業を展開するとともに、すでに複数の暗号資産においてコンセンサスノードの運営に参加する実績を有しております。また、日本で初めてブロックチェーンゲームを開発するなど、コンテンツのトークン化であるともいえるNFTに対しても、早くから注目し、投資してまいりました。
そのような中、NFTは、ブロックチェーン技術の最も有望なユースケースの1つとしてグローバルでも盛り上がり始めており、特に、マンガやアニメを始めとする多くの世界に誇れるコンテンツを有する日本において大きく成長するポテンシャルを秘めております。他の暗号資産・ブロックチェーン関連事業者の皆様とともに、パレットという日本発のブロックチェーンプロジェクトコンソーシアムに参加させていただき、微力ながら本プロジェクトの発展に寄与していきたいと考えております。
Link-U代表取締役社長 松原 裕樹氏
当社は独自のサーバーや配信技術を基盤に、様々なパートナー企業様とコンテンツビジネスのデジタル化を推進してきました。コンテンツビジネスの成長の次のステージとして、ブロックチェーン及びNFTという形が1つの大きな鍵になると考えており、その実現に向けてコンソーシアムとして強力なパートナーと取り組めることを嬉しく思っています。
パレットがこの分野が成長拡大していくための旗振り役となり、世界中のユーザーと魅力的なコンテンツの橋渡しができるよう尽力してまいります。
HashPort代表取締役社長 吉田 世博氏
HashPortは、創業以来多くの海外ブロックチェーンプロジェクトの日本展開に取り組んで参りました。それ故に、日本発で世界で戦えるブロックチェーンプロジェクトの創出は弊社の悲願でした。今回、日本が世界に誇るコンテンツという分野において、多くのパートナーと共に新しいブロックチェーンを構築できることは、大変嬉しく思っております。クロスチェーン機能を備え、Web3.0時代のコンテンツの流通のハブになるポテンシャルを持つパレットをぜひ世界を代表するブロックチェーンに育てていきたいです。