韓国の国立大学:糞便・排泄物を仮想通貨+電力に変える「BeeViトイレ」導入

by BITTIMES

韓国の国立大学である「蔚山科学技術大学校(UNIST)」が、人間の排泄物(うんこ)を電力と仮想通貨に変換する環境に優しいトイレ『BeeViトイレ』を導入したことが「ロイター」の報道で明らかになりました。排泄物から生成された電力は建物への電力供給に使用されており、トイレ利用者が受け取った仮想通貨は大学内でコーヒーやバナナなどの購入に使用できると報告されています。

こちらから読む:USDC発行企業、ニューヨーク証券取引所上場へ「暗号資産」関連ニュース

糞便を電力と仮想通貨に変える「BeeViトイレ」

韓国の国立大学である「蔚山科学技術大学校(UNIST)」では、人間の排泄物から電力を生成して、排便者に仮想通貨「Ggool」を付与する環境に優しいトイレ『BeeViトイレ』を導入していると報告されています。

『BeeViトイレ』は排泄物からバイオガスと肥料を生成する実験室に繋がっており、BeeViトイレは真空ポンプを使用して糞便を地下タンクに送る仕組みを採用しているため"水の使用量を削減することもできる"とも説明されています。

地下タンクに送られた排泄物は微生物によってメタンに分解される仕組みとなっており、排泄物を分解してできたメタンは建物のエネルギー源としてガスストーブ・温水ボイラー・固体酸化物形燃料電池などに電力を供給するために使用されると報告されています。

BeeViトイレの開発者はこのトイレに合わせて韓国語で蜂蜜を意味する「Ggool」と呼ばれる仮想通貨も考案しており、BeeViトイレを使用する人々が「1日あたり10Ggool」を稼ぐことができる仕組みも導入しています。

仮想通貨「Ggool」はBeeViトイレの壁に付けられているQRコードをスマートフォンでスキャンすることによって獲得することができるようになっており、獲得したGgoolは学校内で販売されている「カップ麺・フルーツ・本・コーヒー・バナナ」などといった様々な商品を購入する際の決済手段として使用することができると報告されています。

排泄物が持つ貴重な価値を有効活用

BeeViトイレを設計した蔚山科学技術大学校の都市環境工学教授であるCho Jae-weon氏はこれらのアイデアについて『糞便にはエネルギーと肥料を作ることができる貴重な価値がある』と述べており、『その価値を環境保護を意識した生態系の循環サイクルに取り入れた』と説明しています。

報告によると、一般的な人々は1日に約500gの糞便を排泄するとのことで、これらの糞便は50リットルのメタンガスに変換することができるとされています。また、この50リットルのガスは「0.5kWhの電力生成」または「約1.2kmの自動車運転」に使用することができるとも報告されています。

BeeViトイレのアイデアは学生たちにも受け入れられているとのことで、同大学の学生であるHeo Hui-jin氏は『最初は糞便は汚れていると思っていたが、今ではとても価値のある宝物だと思っている。私たちは食事の時間に糞便について話し、好きな本を買うことを考えている』と語ったと伝えられています。

BeeViトイレの実際の映像などは「ロイター」の記事内で見ることができます。

>>「ロイター」の報道はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

仮想通貨市場を牽引する「注目すべき」プロジェクトリーダーたち

仮想通貨市場を牽引する「注目すべき」プロジェクトリーダーたち

Samsung:Cardano基盤の気候ソリューション「Veritree」と提携|環境問題に取り組む

Samsung:Cardano基盤の気候ソリューション「Veritree」と提携|環境問題に取り組む

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

コインチェック:スマホアプリで「ビットコイン相場予想」提供開始

ビットコインの時価総額が各国の現金と比べて第6位にランクインした

ビットコインの時価総額が各国の現金と比べて第6位にランクインした

サービス・商品購入でビットコインがもらえる「BTC還元プログラム」提供へ:Bitrefill

サービス・商品購入でビットコインがもらえる「BTC還元プログラム」提供へ:Bitrefill

ジパングコイン(Zipangcoin/ZPG)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

ジパングコイン(Zipangcoin/ZPG)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

注目度の高い仮想通貨ニュース

分散型自律組織の自主規制団体「日本DAO協会」設立へ

分散型自律組織の自主規制団体「日本DAO協会」設立へ

米検察:BINANCE創業者CZ氏に「懲役3年」を求刑

米検察:BINANCE創業者CZ氏に「懲役3年」を求刑

Wormholeの仮想通貨「W」本日エアドロップ|大手取引所にも上場予定

Wormholeの仮想通貨「W」本日エアドロップ|大手取引所にも上場予定

米政府「200億円相当のビットコイン」売却か|シルクロード関連のBTCを移動

米政府「200億円相当のビットコイン」売却か|シルクロード関連のBTCを移動

4月に注目したいソラナ系・イーサリアム系の新しいミームコインとは?

4月に注目したいソラナ系・イーサリアム系の新しいミームコインとは?

トークンが乱立する仮想通貨業界、今後は「プロジェクト合併」が進む?

トークンが乱立する仮想通貨業界、今後は「プロジェクト合併」が進む?

最近の仮想通貨ブームで急成長が期待される5つの新しいミームコイン

最近の仮想通貨ブームで急成長が期待される5つの新しいミームコイン

Arkham「仮想通貨保有国のデータ集約ページ」公開|保有資産・取引履歴などを掲載

Arkham「仮想通貨保有国のデータ集約ページ」公開|保有資産・取引履歴などを掲載

コインブック:NIDT決済の買い物サイト「C.B.Shop」公開へ|オリジナルTシャツも販売

コインブック:NIDT決済の買い物サイト「C.B.Shop」公開へ|オリジナルTシャツも販売

Google検索「ビットコインアドレスの残高確認」が可能に|複数のアドレス形式に対応

Google検索「ビットコインアドレスの残高確認」が可能に|複数のアドレス形式に対応

ドージ系最新マルチチェーン・ミームコインDogeverseのプレセールが500万ドルを突破!

ドージ系最新マルチチェーン・ミームコインDogeverseのプレセールが500万ドルを突破!

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す