イタリアの自動車メーカー「Fiat」EVドライバーに仮想通貨報酬を付与
イタリアの自動車メーカーである「Fiat(フィアット)」は2021年3月16日に、同社の電気自動車「500」を運転したドライバーに対して仮想通貨報酬を付与する仕組みを導入したことを発表しました。この暗号資産報酬制度は「Kiri Technologies(キリ・テクノロジーズ)」との提携を通じて提供されており、CO2削減量に応じて仮想通貨「KiriCoin」が付与されることになっています。
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エコドライブに対して「仮想通貨報酬」を付与
イタリアの自動車メーカーである「Fiat(フィアット)」は2021年3月16日に公開したYouTube動画の中で、同社の電気自動車「500」の最新モデルを運転したドライバーに対して仮想通貨報酬を付与する仕組みを導入したことを発表しました。
このサービスはFiat社の親会社である「Stellantis(ステランティス)」と「Kiri Technologies(キリ・テクノロジーズ)」の提携によって実現したものであり、報酬にはKiri Technologiesの仮想通貨「KiriCoin(キリコイン)」が使用されることになっています。
具体的には電気自動車「500」でエコドライブを行ったドライバーに対して「走行距離1キロメートル=1キリコイン(約0.024ドル)」の報酬が付与されることになっており、付与されるキリコインの数量は「節約された二酸化炭素(CO2)の量」に基づいて決定されると説明されています。
キリコインはFiatアプリのウォレット内に自動送信されることになっており、獲得したキリコインは「Kiri Technologies」のマーケットプレイスを通じて商品やサービスの購入・他店舗のギフトカードとの交換などに使用することができるとのことです。
Fiat社の500EVモデルは欧州地域でしか生産されておらず、今回のサービスもEU圏内のみが対象とされていますが、「ドライバーに仮想通貨報酬を付与する」という取り組みは他の自動車メーカーでも進められており、大手自動車メーカーである「Jaguar Land Rover(ジャガーランドローバー)」も道路情報を共有したドライバーに「アイオータ(IOTA/MIOTA)」で報酬を付与するための取り組みを行なっています。