カルダノとイーサリアムを繋ぐ「ERC20コンバーター」今週テストネットに登場


カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発企業である「IOHK」のプロジェクトマネージャーであるFrancisco Landino氏は、2021年8月27日に開催された『Cardano 360』というイベントの中で『カルダノとイーサリアムを繋ぐブリッジとしての機能を果たす「ERC20コンバーター」が今週中にもテストネットに登場する予定であること』を明らかにしました。双方向ブリッジとして機能するERC20コンバーターは2ステップに分けてリリースされる予定となっていましたが、今回の発表では『両方のブリッジを同時にリリースする』ということも報告されています。

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双方向ブリッジがテストネットで利用可能に

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発企業である「IOHK」でプロジェクトマネージャーを務めているFrancisco Landino氏は、2021年8月27日に開催された『Cardano 360』というイベントの中で、“カルダノとイーサリアムを繋ぐブリッジ”としての機能を果たす「ERC20コンバーター」が今週中にもテストネットに登場する予定であることを明らかにしました。

ERC20コンバーターは、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されているERC20トークンを高速かつ低コストなカルダノブロックチェーン上に移行させることができるツールとなっており、「既存の仮想通貨プロジェクトをカルダノのエコシステムに取り込む上で重要な役割を果たすツール」として昨年の発表以降コミュニティで大きな注目を集めていました。

Francisco Landino氏によると、ERC20コンバーターは「イーサリアムからカルダノへ」または「カルダノからイーサリアムへ」の移行を可能にする”双方向ブリッジ”として機能するものであるため、当初の予定では最初に「イーサリアムからカルダノへのブリッジ」をリリースして、その後に「カルダノからイーサリアムへのブリッジ」をリリースする予定であったものの、開発を進めた結果、最終的には『両方のブリッジを同時にリリースする』ということに決定したとも報告されています。

今週開始されるテストでは「シンギュラリティネット(SingularityNET/AGI)」のAGIトークンをCardanoブロックチェーン上のAGIXトークンに変換するテストと、AGIXトークンをAGIトークンに戻すテストが実施されるとのことで、イベント動画内では「MetaMask(メタマスク)」と「Cardanoウォレット」を用いたトークン移行の方法などについても説明が行われています。

なお「ERC20コンバーター」は2021年9月12日に予定されているカルダノブロックチェーンにスマートコントラクトの機能を実装する大型アップグレード「Alonzo(アロンゾ)」のメインネット実装に合わせてリリースされる予定となっており、過去にはカルダノ創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏が『既に100以上の企業がイーサリアムからカルダノへと移行することを計画している』と明かしたことなども報じられていたため、カルダノの大型アップグレードが完了すればCardanoエコシステムが急速に拡大する可能性があると期待されています。

また先日27日には、カルダノエコシステム向けに構築された分散型ローンチパッドである「Occam.fi」から『製薬・ヘルスケア大手Roche(ロシュ)がスーパーノードとして参加していることでも知られるヘルスケア分野に特化したブロックチェーンネットワークdHealth Networkが、Occam Razerというローンチパッドを通じてカルダノエコシステムに参加する』ということも発表されているため、今後のカルダノ関連の発表にも注目です。

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