世界最大のビットコイン投資信託を「現物ETF」に転換|Grayscaleが正式に申請
米国の大手暗号資産運用会社「Grayscale(グレースケール)」は2021年10月19日に、同社のビットコイン投資信託「Grayscale® Bitcoin Trust(GBTC)」をビットコイン現物ETF(上場投資信託)に転換する申請手続きを正式に開始したことを発表しました。
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ビットコイン現物ETFの申請手続きを正式に開始
Grayscale(グレースケール)は2021年10月19日に、同社のビットコイン投資信託「Grayscale® Bitcoin Trust(GBTC)」をビットコイン現物ETF(上場投資信託)に転換する申請手続きを正式に開始したことを発表しました。
「Grayscaleがビットコイン投資信託を現物ETFに転換するための申請書提出を予定している」ということは数日前から複数のメディアで報じられていましたが、今回の発表では『上場先となるNYSE Arcaが、GBTCをビットコイン現物ETFに転換するために、米国証券取引委員会(SEC)に19b-4という書類を提出した』と報告されています。
今回発表された内容は以前から報じられていた内容に一致しており、『今回の申請書提出は"SECがビットコイン先物ETFを承認したこと"を受けてのものだ』と説明されています。
SECは今月15日に「ProSharesが申請していたビットコイン先物ETF」を承認したことを明らかにしていますが、Grayscaleは『ビットコイン先物ETFが認められるならば、ビットコイン現物ETFも認められるべきである』との考えを示しており、Grayscaleのグローバル責任者であるDave LaValle氏は公式発表の中で『Grayscaleは"規制当局が特定資産の先物契約を持つETFを承認するのであれば、同じ資産の現物価格を反映するETFも承認されるはずだ"と考えている』とコメントしています。
Grayscale® Bitcoin Trust(GBTC)は約64万BTCを保有する世界最大級のビットコイン投資信託であり、現在の運用資産は約400億ドルに達していると報告されているため、GBTCを現物ETFに転換する申請が承認されれば、世界最大級のビットコイン現物ETFとなる可能性があるとして注目が集まっています。