ビットコインマイニングの収益性、昨年末から「2倍以上」に増加
BTCマイナーの収益性が「0.05ドル→0.11ドル」に上昇
ビットコイン(BTC)では現在、ネットワークの混雑によって「トランザクション手数料の高騰」や「送金遅延」などの問題が発生していますが、その一方ではビットコインのマイニングを行っているマイナーの収益が2倍に増加していると報告されています。
仮想通貨・ブロックチェーン関連の幅広い情報を配信している「Bitinfocharts.com」のデータによると、2022年12月24日時点におけるビットコインマイナー1日の収益性は1 THash/sあたり「0.05ドル」であったものの、現在は「0.11ドル」まで上昇していると報告されています。
BTCマイニング収益増加の理由は?
仮想通貨業界では、ビットコインブロックチェーン上の実験的なトークン規格である「BRC-20」が注目を集めており、BRC-20関連のトランザクションが急増していることも報告されています。
ビットコイン関連の取引が増加したことによって、2023年5月8日には未承認トランザクション数が480,000以上にまで達したことも報告されており、「ビットコインの取引手数料が歴史上初めてブロック報酬を上回った」との報告もなされていました。
BTCネットワークが混雑していることを受けて、大手暗号資産取引所「BINANCE」では一時的に"BTC出金停止"の措置も取られていて、出金再開時には「保留中のトランザクションはより高い取引手数料に置き換えて処理されている」との説明も行われています。
ネットワーク混雑で様々な影響
一般的にBTCマイナーの収益性は「ネットワーク活動・BTC現物価格・マイニングの難易度」などによって変化しますが、ビットコイン価格は現状それほど大幅には上昇していないため、現在は取引増加とそれによる取引手数料高騰でBTCマイナーの収益性が増加していると考えられます。
仮想通貨業界では「ビットコインなどの仮想通貨は新たな強気相場に突入した」との予想も多く出ており、「今後BTC価格は10万ドル(約1,350万円)に向けて上昇する」との価格予想も出ているため、実際にBTC価格上昇が開始した場合には、マイナーの収益性もさらに高くことになると予想されます。
ただし、BTCマイニングに参加していない一般ユーザーからすると、BTCを送金する際に高額なトランザクション手数料がかかる可能性があり、BTC送金が遅れて"予定していた時間内に送金が完了しない"といった問題につながる可能性もあるため、BTCを送金したりする予定がある場合には注意が必要です。
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