K9 Finance DAO「ガバナンスプロセス」を発表|分散型運営の仕組みについて解説

by BITTIMES   

K9 Finance DAOのガバナンスプロセスについて説明

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)の公式パートナーでもある「K9 Finance」は2024年3月27日に、F9 Financeを支える分散型自律組織(DAO)「K9 Finance DAO」のガバナンスプロセスを公開しました。

ガバナンスプロセスとは、組織や企業における意思決定・監督・管理を行うための枠組みや手続きのことであり、組織の透明性・責任・持続可能性を確保するための重要なものとなっています。

K9 Financeは、シバイヌのレイヤー2である「Shibarium」を基盤とした流動性ステーキングプラットフォームを構築しており、$KNINEトークンと呼ばれるガバナンストークンを発行して、トークン保有者がプロジェクトの方針を決める重要な決定に参加できるようにしています。

K9 Financeは「SHIB公式パートナーの流動性ステーキングプラットフォーム」として以前から注目を集めていますが、今回はこれらのサービスを支える「K9 Finance DAO」のガバナンスについて説明が行われています。

🐶 K9Unit ガバナンス最新情報 🐶

K9 Finance DAOのガバナンスプロセスは現在、当社のウェブサイトで公開されています。このプロセスは、$KNINE保有者が製品の将来をどのように管理するかを概説するものです。

1⃣ $KNINE保有者:提案に投票
2⃣ Roundtable of Dogs:提案をフィルターして保有者に公開
3⃣ マネジメント評議会:コミュニティの決定を実行する

公式発表によると、K9 Finance DAOは3つの主要グループによって運営されることになるとのことで、公式発表ページでは「K9 Finance DAO委員会」と「K9 Finance DAOのガバナンスプロセス」の2点について説明が行われています。

今回発表されたガバナンスプロセスの内容をまとめると以下のようになります。

K9 Finance DAOの主要グループ

K9 Financeでは、以下3つの主要グループによってガバナンス決定がなされることになる。

$KNINEトークン保有者

$KNINEトークンを保有者は「K9 Finance DAO」の意思決定プロセスで重要な役割を果たす。全ての$KNINEトークン保有者には、スナップショット時(保有量記録時)の$KNINE保有量に基づいて投票権が与えられるため、プロジェクトの将来を決める重要な投票に参加できる。

Roundtable of Dogs

Roundtable of Dogs(犬の円卓会議)は選ばれたメンバーで構成される委員会。毎月開催される会議でコミュニティからの提案を審査し、次のステップに進める役割を果たす。

この委員会は運営評議会から独立して運営され、独立した意思決定を行う。委員会は9〜19名の各分野の専門家メンバーで構成され、K9 Finance DAOコミュニティ全体の利益のために、貴重な経験・人脈・指導をもたらす。

会議は毎月最低1回は開催される仕組みで、会議ではディスカッションフォーラムで議論された提案を検討し、有効な提案を投票プロセスへと進めることになる。投票段階に進むためには会議で最低75%の承認が必要。

マネジメント評議会

マネジメント評議会はコミュニティによって可決された決定事項を実際に実行する責任を負うグループであり、ガバナンスの委任事項の実施を監督する役割を持つ。

4段階のガバナンスプロセス

K9 Finance DAOの基本的なガバナンスプロセスは以下の4段階で構成される。

ディスカッションフォーラム

アイデアや提案がある場合には、最初に「K9 Finance DAOの公式フォーラム」に投稿して、コミュニティから推奨事項や意見を求めることになる。ディスカッションの目的は、コミュニティメンバーを参加させて、有意義な対話を促進すること。

提案がコミュニティに歓迎されてフィードバックが組み込まれたら、次のステップに進むことが可能。アイデアや提案の投稿は「Roundtable of Dogs」による審査対象となる前に、少なくとも7日間はディスカッションフォーラムに留まらなければならない。

>>提案提出のガイドライン
>>ディスカッションフォーラム

Roundtable of Dogs

Roundtable of Dogsは選ばれたメンバーで構成される委員会であり、フォーラムの提案を検討して、有効な提案を次のステップに昇格させるための会議が毎月開催される。

提案が次のステップとなる「スナップショット投票」に進むためには、この会議で75%の承認を得る必要がある。

スナップショット投票

最終段階では「スナップショット投票」が行われる。「Roundtable of Dogs」はディスカッションフォーラムの中から選ばれた提案に、コミュニティメンバー全員が投票できるようにするための公式提案を作成する。

スナップショットの投票期間は5日間で、投票成立には$KNINEトークンの流通量の5%にあたる定足数が必要となる。

投票力は、指定されたブロックでスナップショットを実施し、その時にユーザーが保有する$KNINEトークン数に直線的に比例する形で決定される(1トークン=1票)。

>>スナップショット

実行

スナップショット投票が可決されると、投票された提案が実際に実行されるよう「マネジメント評議会」に渡される。

【緊急時のガバナンスプロセス】
重大な脆弱性などで即時対応が必要な緊急事態の場合は、ディスカッションフォーラムを迂回して、スナップショットでの24時間投票に進むことができる。

【迅速なガバナンスプロセス】
意見が割れる可能性の低い提案の場合は、より簡単な投票手続きを提案することができる。ただし、この投票を提案できるのは承認されたアドレスのみとなる。この迅速なガバナンスプロセスは72時間継続し、反対意見の割合が一定の閾値(0.5%)を超えない限り提案が承認される。

>>SHIB関連の最新記事はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

仮想通貨・ブロックチェーン業界団体「2020年の年頭所感」公開

仮想通貨・ブロックチェーン業界団体「2020年の年頭所感」公開

【重要】JPYC株式会社「イチバ(ICHIBA/ICB)の払い戻し受付」開始へ

【重要】JPYC株式会社「イチバ(ICHIBA/ICB)の払い戻し受付」開始へ

AIが成長するバーチャルキャラクターNFT「ANIMAK(アニマ)」発売へ:プラチナエッグ

AIが成長するバーチャルキャラクターNFT「ANIMAK(アニマ)」発売へ:プラチナエッグ

Chiliz&Socios:特別特典を提供する「UEFA Club Competition Add-On Fan Token」発表

Chiliz&Socios:特別特典を提供する「UEFA Club Competition Add-On Fan Token」発表

米金融大手「BNY Mellon」暗号資産カストディプラットフォームを発表

米金融大手「BNY Mellon」暗号資産カストディプラットフォームを発表

仮想通貨で「チップが送れる」Twitter向け新機能を一般公開:Braveブラウザ

仮想通貨で「チップが送れる」Twitter向け新機能を一般公開:Braveブラウザ

注目度の高い仮想通貨ニュース

カルダノウォレット「Lace 1.9」リリース|マルチアカウント・マルチウォレット機能を搭載

カルダノウォレット「Lace 1.9」リリース|マルチアカウント・マルチウォレット機能を搭載

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・SHIB・ADA・SUI」などの注目記事

仮想通貨ニュース週間まとめ「BTC・SHIB・ADA・SUI」などの注目記事

VR・ARコイン5SCAPEの人気が上昇中、プレセールは300万ドル調達間近

VR・ARコイン5SCAPEの人気が上昇中、プレセールは300万ドル調達間近

エドワード・スノーデン氏「ビットコイン急落」を一蹴|BTCはすでに底打ち状態?

エドワード・スノーデン氏「ビットコイン急落」を一蹴|BTCはすでに底打ち状態?

Grayscale:ステーキング関連銘柄に投資する仮想通貨投資信託「GDIC」発表

Grayscale:ステーキング関連銘柄に投資する仮想通貨投資信託「GDIC」発表

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

STEPNとadidasが初提携、限定NFTスニーカーを発売

GMOコイン:ビットコインの半減期記念「手数料半減キャンペーン」開催

GMOコイン:ビットコインの半減期記念「手数料半減キャンペーン」開催

シバイヌL2「Shibarium」大規模なUIアップデートを実施|ユーザー体験・スピード向上に向けて

シバイヌL2「Shibarium」大規模なUIアップデートを実施|ユーザー体験・スピード向上に向けて

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

リップル社「米ドル連動ステーブルコイン」発行へ|XRPL・Ethereumで利用可能

リップル社「米ドル連動ステーブルコイン」発行へ|XRPL・Ethereumで利用可能

ヴィタリック・ブテリン氏が求めるのは「より高品質で楽しいミームコイン」

ヴィタリック・ブテリン氏が求めるのは「より高品質で楽しいミームコイン」

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説NEW

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

人気のタグから探す