Fidelity Investments「ブロックチェーン関連商品」年末までの公開目指す
仮想通貨市場への参入を計画していると噂されていたアメリカの大手金融サービス会社Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメント)の最高経営責任者(CEO)であるAbigail Johnson(アビゲイル・ジョンソン)氏は、同社が数多くの暗号通貨(Cryptocurrency)やブロックチェーン(Blockchain)の関連製品を開発していることを明らかにしました。
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仮想通貨関連の商品を複数計画
アメリカ・マサチューセッツ州の都市ボストンで開催された「Fintech Weekカンファレンス」でアビゲイル・ジョンソン氏は、Fidelityが仮想通貨業界に参入するための計画を進めていることを明かしました。
どのような内容なのかについての具体的な説明はなかったものの、世界的にも有名な金融サービス会社である「Fidelity」の今後の発表には今後も最新の注意を払う必要があると話題になっています。
仮想通貨関連のサービスに関するFidelityの計画についてジョンソン氏は、次のように述べています。
私たちは複数の計画をすでに進めていますが、実際には適切な時期ではないので部分的に行われていることもあります。
年末までには、それらの内容を発表できるようにと願っています。
今回明らかになった内容は仮想通貨市場にとって歓迎すべきニュースと言えるでしょう。
「Fidelity」は約264兆円もの資産を管理していると伝えられています。世界的にも有名な大手金融機関である同社が参入することによって、仮想通貨市場はさらに大きいものになると考えられます。
ブロックチェーン技術のニーズを把握
今年の6月には「Fidelity」が仮想通貨関連のサービスを開発するためのシステムエンジニアを探しているということが報じられ話題となりました。また、その後には同社が新しい仮想通貨基金のファンドマネージャーを雇用することにも関心を示しているとも報じられていたため、さらに注目を集めていました。しかしこれらの噂について同社は何もコメントしていませんでした。
ジョンソン氏は、『ブロックチェーン関連の技術にはどのような活用方法があるのかを模索している途中でアイデアを修正しようとしている』と述べており、今後の目標として『これらの技術のニーズが市場のどこにあるのかを正確に把握して提供することを目指している』と語っています。
私たちは、ビットコイン、イーサリアム、その他の仮想通貨そしてブロックチェーン技術のユースケースのリストを作成することから始めました。
今ではそれらのほとんどが廃却されているか、少なくとも一旦は棚の上に置かれています。実際に生き残ったものは、必ずしも私たちが期待したものではありませんでした。
私たちは市場に耳を傾け、何が意味を成すことになるのかを予測しようとしていました。
仮想通貨やその他のデジタル通貨は急速に成長してきていますが、FidelityのCEOは"将来的に電子的なサービスによって、金融サービスが完全に引き継がれることになる"とは考えていないとのことなので、このようなことも今後のFidelityの決定に影響を及ぼすと考えられています。
ブロックチェーン技術を活用する金融機関は非常に増えているため、その流れと共に続々と新たな金融機関からの発表が続いています。ビットコインなどの仮想通貨の値動きにも新たな動きも見えつつあるため、今後の仮想通貨市場の動きやこれから発表される新しいサービスの内容などにも大きな注目が集まります。
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