オーストラリア初「安定仮想通貨」発行へ!2019年に公開予定

by BITTIMES

暗号通貨(Cryptocurenncy)の価格が法定通貨の価格と連動して動くように設計された「Stablecoin(ステーブルコイン)」を発行する企業が増えています。オーストラリアの仮想通貨取引所「BitTrade」とブロックチェーン(Blockchain)の技術を活用した雇用プラットフォームを提供している企業「Emparta」は、豪ドル(AUD)に価値が保証されている安定通貨の開発に取り組んでいます。

こちらから読む:Stablecoinも発行予定の仮想通貨先進国「オーストラリア」

仮想通貨のボラティリティに対する緩衝材

bitcoin-chart

オーストラリアで開発が進められているこの仮想通貨は、同国でも特に長い歴史を持つ仮想通貨取引所「BitTrade」と、ブロックチェーンを活用した最先端の雇用プラットフォームを提供している「Emparta」が協力してプロジェクトに取り組んでいます。

来年に発行を予定しているこの安定仮想通貨は、通貨の価格がオーストラリアドル(AUD)の価格と連動して動くように設計されている「StableCoin(ステーブルコイン)となっています。

BitTradeのマネージングディレクターであるJonathon Miller(ジョナサン・ミラー)氏は公式発表の中で「豪ドルに価値が保証されたステーブルコインは、仮想通貨に関連する大幅な価格変動に対する"緩衝材"として機能するため、市場に存在する"ギャップ"を埋めることができる」との考えを示しています。

新しく発行される安定仮想通貨が「ボラティリティ」の問題を解決すると説明している同氏は、このステーブルコインが「業界を発展させるための重要な存在」となると述べています。

私たちは安定仮想通貨が信用を高め、普及を加速し、ブロックチェーンをベースとした金融アプリケーションの重要な柱として機能すると考えています。

Empartaの雇用サービス内でも使用

Emparta-logo

「Emparta」のCOOであるJames Hill(ジェームズ・ヒル)氏は、Business Insiderに対して、この安定仮想通貨は豪ドルへの換金が完全に保証されているため、テザー(Tether/USDT)とは異なると説明しています。

Empartaは、ブロックチェーン技術を用いた雇用プラットフォームの運営を手がけており、人材を雇う際の書類手続きや、給与の支払いなどのような様々なプロセスを合理化できるサービスを提供しています。

仮想通貨での給与払いなども取り入れている同社は、自社サービスでの給与の支払い手段としてもこの安定仮想通貨を取り入れていくことを計画していると説明しています。実際に導入した際に行われる取引のプロセスについて、ジェームズ氏は次のように説明しています。

雇用主は指定された口座にAUDで給与を支払い、その受け取った通貨を用いて安定仮想通貨を発行します。また、支払いを受けた人がコインを両替したい場合には、その安定通貨を焼却することによって、AUDで受け取ることもできます。

さらに同氏は、給与の一部をその他の主流な仮想通貨で受け取ることができるようにすることも計画していると述べており『賃金の90%を安定通貨で受け取り、残りの10%をビットコインで受け取るといった支払い方法も可能になるかもしれない』と説明しています。

安定仮想通貨のリリース予定日は?

bitcoin

両社は現在、この新しい安定仮想通貨のプロトタイプの開発に取り組んでおり、約1ヶ月ほどで完成すると説明していますが、安定仮想通貨自体が"2018年内に完成することはない"とも述べています。

この理由としては、両社が現在「税務当局」や「オーストラリア証券投資委員会(ASIC)」との議論を進めている段階であることが挙げられています。しかし、オーストラリア税務当局(ATO)はこれらの提案を寛容的に受け入れており、話し合いは順調に進んでいるとも説明されています。

もう一つの重要な点となるのが、オーストラリアの「銀行」との関係についてですが、これに関しても「今のところはどの銀行とも提携していないものの、同国を代表する4つの大手銀行以外はこの新しい取り組みに対して興味を示している」とも説明されています。

発表されている内容によると正式なリリースは2019年になると考えられますが、今後もプロトタイプの完成などに関する発表も行われるため、具体的なプロジェクトの進行状況なども頻繁に報告されていくことになるでしょう。

今月はアメリカの大手仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)も安定仮想通貨ジェミニドル(Gemini dollar/GUSD)を発表しています。それぞれの国で徐々に増えつつある安定仮想通貨は、今後もその他の国から発表される可能性があります。

ジェミニドル(GUSD)に関する詳細はこちら

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