カカオ子会社Ground X:独自ブロックチェーン「クレイトン」のメインネット6月公開へ
韓国のインターネットサービス大手「Kakao(カカオ)」が昨年立ち上げたブロックチェーン部門「Ground X(グラウンド・エックス)」は、分散型アプリケーション(DApps)に特化した独自のブロックチェーン「Klaytn(クレイトン)」のメインネットを6月27日に公開することを発表しました。
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日本と韓国を拠点とするブロックチェーン開発企業「Ground X(グラウンド・エックス)」は、先日アメリカ・ニューヨークで開催された「Consensus 2019」の中で、独自のブロックチェーンである「Klaytn(クレイトン)」のメインネットを6月27日に公開すると発表しました。
「Ground X」の親会社にあたる「Kakao(カカオ)」は、メッセージングアプリ「カカオトーク」を提供していることでも知られており、メッセージング・ゲーム・コンテンツ・金融・モバイルサービスなどの分野において、韓国市場シェアの96%を獲得していると伝えられています。
「Ground X」は、2018年10月に「Klaytn」のテストネットを立ち上げたことを発表しており、分散型アプリケーション(DApps)を簡単に開発することができるチュートリアルとツールキットを提供していました。
このプラットフォーム上にはすでに様々な分野のアプリケーションが構築されており、複数のサービスで利用できる「KLAYトークン」やそのトークンを安全に保管するための「Klaytn Wallet」のほか、知識共有コミュニティである「BLASQ」なども発表されていました。
同社はテストネット公開の時点で、エンターテイメント、ゲーム、ソーシャルメディアなどのさまざまな業界から10社がパートナーとして参加していることを発表していましたが、その後もさらにパートナー企業を拡大しており「Klaytn」を中心に
・旅行
・ゲーム
・スポーツ
・美容
・食品
・金融
・ヘルスケア
・データ共有
・セキュリティ
・動画配信
といった幅広い分野にまたがる、大規模なエコシステムを構築する計画を明かしていました。
6月末にメインネットが公開されることによって、これらの大規模なプロジェクトが本格的に進んでいくことになると予想されます。日本にも拠点を構えている「Ground X」は、今後注目すべきブロックチェーンプロジェクトの一つであると言えるでしょう。