Facebook:ブロックチェーン・フィンテック関連会社「Libra Networks」をスイスに設立
フェイスブック(Facebook)がスイスのジュネーブで「Libra Networks(リブラ・ネットワークス)」と呼ばれるフィンテック(Fintech)やブロックチェーンに関連する会社を設立したことが明らかになりました。同社はこのことについて正式にコメントを発表していないものの、商業登記されたことを示す書類がインターネット上で公開されています。
こちらから読む:北アイルランドの首都、独自通貨発行へ「仮想通貨」関連ニュース
Facebook(フェイスブック)は、以前から「"独自仮想通貨"の開発を進めている」として注目を集めており、今月3日にはこの開発プロジェクトが「Libra(リブラ)」という名前で進められていることや、同社が「Libra」の商標登録の権利を獲得したことなどが報告されていました。
今回新たに明らかになった情報では、Facebookの「Libra Networks(リブラ・ネットワークス)」と呼ばれる会社が2019年5月2日にスイスのジュネーブで商業登記されたと報告されています。
公開されている公式の申請書に記載されている「目的」の項目には、『投資活動、支払い業務、資金運用に関連する、金融及びテクノロジーの分野におけるサービスの提供、ならびに関連するソフトウェア・インフラストラクチャの開発および生産』と記されており、
・資金調達
・アイデンティティ管理
・データ分析
・ビッグデータ
・ブロックチェーン
・その他の技術
といった言葉が並んでいます。
Facebookが開発を進めている独自仮想通貨はステーブルコインであると言われており、「個人間送金」や「オンラインショッピング」などで利用することができる他、仮想通貨取引所で取引できるようになる可能性もあると伝えられています。
フェイスブックは正式に「Libra」に関するコメントを発表していないものの、最近の報道ではアメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)で暗号資産とブロックチェーン技術の研究に取り組んできた経歴を持つChristian Catalini(クリスチャン・カタリーニ)准教授がプロジェクトに関与していることなども報じられているため、今後は徐々に新しい情報が明らかになっていくと予想されます。
個人情報の取り扱い方法などの問題が度々指摘されている「Facebook」の独自仮想通貨には批判的な意見も多々出ていますが、一方では「仮想通貨業界に新規ユーザーが参入するための重要なきっかけになる」との意見も出ています。Facebookは実際に現在も非常に多くの人々に利用されているため、同社の独自仮想通貨はいずれこの業界で大きな話題になると予想されます。
>>公開された「Libra Networks」の書類はこちら
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