ブロックチェーンで「学校給食」の安全性を保証|生産情報などが確認可能に:韓国
ブロックチェーン技術は食品の安全性を保証するための手段として世界中で活用され始めています。韓国では、保護者たちが子供達が食べるご飯の安全性を確認し、健康を守れるようにするために、国立学校の給食で使用される食品のサプライチェーン管理にブロックチェーン技術の活用が進められていると伝えられています。
こちらから読む:国立学校の給食を裏で支える「ブロックチェーン技術」とは
韓国の多国籍コングロマリット「LG」の子会社である「LG CNS」は、学校の食堂で提供される給食の安全性を保証するためにブロックチェーン技術を活用します。
このプロジェクトは、地元のITサービスプロバイダーである「SayIT」と共同で進められており、基盤となるシステムにはLG独自のブロックチェーンプラットフォームである「Monachain(モナチェーン)」が使用されていると伝えられています。
このシステムは地方自治体との協力を通じて、国立学校の食堂で提供される食品のサプライチェーンに透明性をもたらすために使用されます。ブロックチェーンには「製品の製造・加工・流通・取得・消費」に関する情報が全て記録され、一般に公開される予定となっています。
これは、保護者の人々が給食の情報を確認できるようにすることによって、子供たちの健康を守れるようにするためのものであるとされており、この他の機能として食品の生産者がプラットフォームを通じて自分たちの商品を宣伝することができる「モバイルチラシ」を送ることもできるとも説明されています。
ブロックチェーン技術はこれまでにも多くの食品関連会社で活用されており、実際にブロックチェーンで情報を確認することができる商品の売り上げは上がっているとも報告されています。
学校給食は特に品質や安全性が求められるものでもあり、これまでにも食中毒などの問題で子供達の健康に被害が及んだケースも複数発生しているため、ブロックチェーンで安全性を確認することができるようになれば、多くの保護者たちからそのようなシステムが支持されるようになると期待されます。
今回発表されたプロジェクトは、日本でも度々問題となっている「学校給食の問題」を解決するための鍵となる可能性を秘めていると言えるでしょう。