EMJAC：ブロックチェーン活用した「次世代の廃棄物管理ソリューションプロバイダー」

産業廃棄物の管理は世界中で重要な問題となっており、「不要になった製品の処理をどのように行うか」については現在も様々な議論が行われています。この記事では、ブロックチェーン技術や仮想通貨を活用して「廃タイヤ」を「環境に優しいクリーンな再生可能エネルギー」へと変換する、次世代の廃棄物管理ソリューションプロバイダー「EMJAC（EMJ）」を紹介します。

「廃棄物処理」という世界的な重要課題

世界は増え続けるゴミの山に埋もれており、それらのゴミは人間と動物の両方に「健康面・環境面」で多くの危険をもたらしています。廃棄物の蓄積が進むにつれて、町や都市は"ゴミ捨て場"へと変わってきており、世界中の国々は「廃棄物を効率良く適切に処理する方法を見つけなければならない」という難問に直面しています。

毎年20億個以上のタイヤが生産されていますが、その中でリサイクルされているタイヤは30％未満となっています。米国で実施された最近の調査では「2015年末までに米国で生産されたスクラップタイヤの11％が埋立地行きになった」と報告されています。11％と言われると小さい数字のようにも感じますが、これは"46万トン"ものタイヤが無駄になっていることを示しています。（出典：RubberManufacturers Association、USA）

「タイヤのリサイクルを行わない」という決定は、個人と社会全体の両方にとって莫大なコストとなるため、政府と企業は廃棄物のリサイクルを通じて永続的な解決策を探し続けています。

「リサイクルシステム」へのブロックチェーン活用

技術開発が進んだことによって「廃棄物／リサイクルの適切な管理」への扉は開かれています。廃棄物が適切にリサイクルされた場合には、それらの製品を"廃棄物"と呼ぶことは無くなります。近年ブロックチェーン技術は、私たちが物事を行う際の従来の方法を変化させはじめています。「廃棄物の管理」もブロックチェーン技術で分散化することができないでしょうか？

興味深いことに「Hyperledger」の分散型台帳技術は"廃棄物のリサイクル"で徐々に取り入れられてきています。自動車業界では、使用済みまたは破損したタイヤを廃棄する流れを追跡し、効率的に管理するのがますます困難になってきており、75%以上は適切に処分されていないため、人間と環境に害を及ぼしています。

Rubiconの最高技術責任者であるPhil Rudoni氏は以前に『廃棄物産業が直面する大きな問題は、リサイクルされた材料の最終的な到着点に対する説明責任の欠如だ』と述べました。

ブロックチェーン技術を「廃棄物のリサイクルシステム」に活用すれば、現在のブロックチェーン・ネットワークがあらゆるシステムのサプライチェーンを追跡できているように、使用可能な無害な製品を追跡することができます。これにより、経済的な製品を生産することが可能になり、環境問題にも配慮することができます。これは誰にとっても有益なものです。

ブロックチェーン企業「EMJAC」の概要

EMJACは、最新のブロックチェーン技術を活用して「リサイクルタイヤ」のサプライチェーンに透明性とトレーサビリティを提供することに焦点を当てたブロックチェーンソリューション企業です。

廃タイヤを「クリーンな再生可能エネルギー」に変換

グローバル企業である同社は、廃タイヤを環境に優しいクリーンな再生可能エネルギーへとリサイクルすることを目的とした「TRU（Thermal Recovery Unit）」と呼ばれる技術を採用しています。

EMJACのホワイトペーパーによると、TRUテクノロジーは廃タイヤの100％の中から、
・合成ディーゼル：45％
・精製カーボンブラック：35％
・鋼線：10％
・合成ガス：10％
を回収します。特に重要なのは、環境に優しいこの技術が"二酸化炭素排出量の削減"にも役立つという点です。

EMJACプロジェクトは、ブロックチェーン・リサイクル・ビジネスオペレーションの分野で豊富な経験を有している少数の同業者と共に、業界のスペシャリストであるMeng Kwan氏が率いています。同プロジェクトは2016年から「概念実証・プロトタイプ技術のテスト」を行なっており、現在は立ち上げの準備が全て整っています。

リサイクル品の売買ができる「EMJACマーケットプレイス」

EMJACが発行しているトークンを保有している人々は、ブロックチェーン技術を搭載した「EMJACマーケットプレイス」を通じて、合成ディーゼル・精製カーボンブラック・鋼線などのリサイクル製品を売買することができます。

これらの製品、特にディーゼルはあらゆる国で必要不可欠なエネルギー資源であるため、取引の機会は確実に存在します。

透明性をもたらす「トレーサビリティソリューション」

EMJACは、リサイクルタイヤサプライチェーンの物流フロー全体に透明性とトレーサビリティーを提供するために、最先端のブロックチェーン技術を活用しています。このシステムは「IoTオートメーション」に基づいて構築されており、前述のとおり、自動車の解体場所からTRUまでの廃タイヤの配送を追跡します。

トレーサビリティのメカニズム全体は「Hyperledger Fabric」上に構築されており、ブロックチェーンネットワークは自動車の解体場を代表する複数のノードで構成されています。このソリューションを使用することによって、輸送業者・荷送人・EMJACは、タイヤの物流業務をシームレスに追跡することができます。

EMJACのアプリケーションは、トレーサビリティシステム全体の追跡を可能にします。このアプリは、EMJACのトレービリティシステムの重要な構成要素であり、自動車解体場からEMJAC TRU施設までのタイヤ積荷の物流管理に使用されます。

エコシステムを支える「EMJACトークン」

EMJACは「ビジネスを促進し、廃タイヤの移動・取引に携わるピアツーピア及びビジネスツービジネス間の供給を追跡するマーケットプレイス」と共に、イーサリアム（ETH）をベースとした「EMJトークン」を発行します。

「EMJトークン」は、この市場で利用される「ERC-20規格」に基づいたトークンであり、取引や決済など様々な機能を備えた「EMJACプラットフォーム」で活用されることになります。

EMJACトークンセールの詳細（IEO）

EMJACは、プロジェクト開発を成功させて採用をを促進し、EMJトークンをコミュニティに配布するための継続的な取り組みの一環として「IEO（イニシャル・エクスチェンジ・オファリング）」を実施します。

このIEOは、仮想通貨取引所「ExMarkets」で実施される予定となっており、IEOの詳細は以下のようになっています。
開始時間：2019年9月30日 13時00分（GMT）
終了時間：2019年10月9日 09時59分（GMT）
ソフトキャップ：800万米ドル
ハードキャップ：3,500万米ドル
KYC（本人確認）：必要

トークンセールは、以下の3つのボーナスラウンドで発行されます。
ラウンド1：$ 0.08（9月30日〜10月10日）
ラウンド2：$ 0.11（10月10日〜10月20日）
ラウンド3：$ 0.18（10月21日〜10月31日）

合計トークン供給量：500,000,000
販売用トークン：350,000,000（70％）
保管用トークン：150,000,000（30％）

廃棄物管理の分野を効率化する際にブロックチェーン技術が果たす役割は非常に大きいと期待されていますが、EMJACは初期プレイヤーとして「効率的なタイヤリサイクル」の試作品を完全に機能する製品に組み込むための取り組みを続けています。

EMJACのトークンセールに参加し、世界中に何千も存在する「EMJACオンラインサポーター」に参加することによって、誰もが革命に参加することができます。

EMJACの公式リンク

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