
Bitfinexは今後香港からスイスへ拠点を移す予定
仮想通貨取引所Bitfinexは、現在香港に構えている拠点を、今後スイスに移す予定であることが明らかになりました。スイス当局との交渉もすでに行われていることが、スイスのnewsweekly Handelszeitungによって報告されています。スイスは潜在的な目的地リストのトップにあり、ロンドンも代替策と考えられているとのことです。
スイスのnewsweekly Handelszeitungによると、Bitfinexの役員とスイスの国際財務事務局(SIF)との間では、すでにいくつかの会合が行われていることから、Bitfinexの最高経営責任者であるJean-Louis van der Velde氏を直接的に挙げています。
Bitinfexはスイス連邦経済教育省のJohann Schneider-Ammann教授と接触しています。Schneider-Ammann教授は、今年の会議で講演した以前から、業界に優しい規制環境を作り、世界の「暗号国家」となるためにスイスに呼びかけてきました。
Bitfinexのチーフはスイス当局と建設的に話し合いを進めているとされており、次のように語っています。
「私たちはBitfinexと親会社であるiFinexの永続的な新しい家を探しています。そこでは以前にいくつかの場所に分散していた業務を統合したいと考えています。」
Bitfinexでは、過去5年間で約5億回の取引が行われている世界でも最大規模の仮想通貨取引所であり、Bitfinex社の親会社であるiFinex Switzerlandを新AG(Aktiengesellschaft)として設立しています。公的な証券取引所でiFinexは現在イギリス領バージン諸島にあります。
アジアから欧州への実質的な移転は、iFinexの法務部門と財務部門がBitfinexの開発および顧客サービス拠点と一緒にスイスに移っていることも伝えられています。
Bitfinexは、多くの国際的な取引所で頻繁に取引されるドル建てのトークンであるテザー(USDT)を発行するiFinex子会社のTetherとの関係に関して、多くの批判を受けています。
BitfinexとTetherは、米国商品先物取引委員会(CFTC)の召喚令状も受け取り、Bitfinexはスイスのすべての規制要件に準拠しています。
BitfinexのCEOであるvan der Velde氏は次のように述べています。
「我々はすべての取引所の中で最も透明で、スイスの規制当局の要求を満たすことを望んでいます。」
スイスの規制状況は?
スイスは今年2月に、今後のICOをどう評価し、どの法律を適用するかを決定するために、ICOで発行されるトークンを、決済トークン/ユーティリティトークン/資産トークンという3つのカテゴリーに分類し、それぞれに適用する法律を明らかにしています。
スイスからは、ICOや仮想通貨に対して前向きな姿勢が伺えます。
スイスに関する記事はこちら
Binanceもマルタ島に拠点を移す予定
拠点の移動を検討しているのはBitfinexだけではありません。
世界最大の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)は、ブロックチェーン・アイランドになることを目指しているマルタ島に拠点を移す予定であることを発表しています。
バイナンスは、日本での取引所開設も予定していましたが、今月日本の金融庁から警告を受けることとなりました。

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