コインチェック:一部暗号資産で「変動型送金手数料」導入へ|BTC・ETH・BATなど
暗号資産取引所「Coincheck(コインチェック)」は2020年11月6日に、送金遅延などを防止・暖和してユーザーにより安定したサービスを提供することを目的として、2020年11月25日から同社が取り扱っている一部の暗号資産で「変動型送金手数料」を導入することを発表しました。
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「変動型送金手数料」導入で送金遅延などを暖和
Coincheck(コインチェック)は2020年11月6日に、送金遅延などを防止・暖和することを目的として同社が取り扱っている一部の暗号資産で2020年11月25日から「変動型送金手数料」を導入することを発表しました。
イーサリアム(ETH)のネットワーク上では「分散型金融(DeFi)」の需要増加などに伴い、ネットワーク上で発生する手数料(Gas代)の高騰が続いているため、ETH送金時に送金遅延などが発生する可能性が高まっており、ビットコイン(BTC)でも価格上昇が続いているため、今後もさらに価格上昇が続いた場合にはネットワーク手数料(トランザクションフィー)が高騰し、BTC送金時にも送金遅延などが発生する可能性があります。
コインチェックが新たに導入する「変動型送金手数料」はこのような問題に対処することを目的としたものであり、各ネットワークの手数料に応じて送金手数料を変動させることによって、ネットワーク手数料の高騰に伴う取引への影響を最小限に抑えることができると説明されています。
新たに導入される「変動型送金手数料」の詳細は以下のとおりです。
「変動型送金手数料」の詳細について
適用対象となる暗号資産
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ベーシック・アテンション・トークン(Basic Attention Token/BAT)
※対象となる暗号資産は今後新たに追加される可能性があります。
導入予定日時
・日本時間2020年11月25日16時頃〜
対象暗号資産の送金手数料
※「ユーザーが送金する暗号資産の数量」ではなく「ネットワーク手数料」によって送金手数料が変動します。
【ビットコイン(BTC)の送金手数料】
ネットワーク手数料の区分 | 送金手数料 |
0.001BTC未満の場合 | 0.001BTC |
0.001BTC以上 0.002BTC未満の場合 | 0.002BTC |
0.002BTC以上 0.004BTC未満の場合 | 0.004BTC |
0.004BTC以上 0.008BTC未満の場合 | 0.008BTC |
0.008BTC以上の場合 | 0.016BTC |
【イーサリアム(ETH)の送金手数料】
ネットワーク手数料の区分 | 送金手数料 |
0.01ETH未満の場合 | 0.01ETH |
0.01ETH以上 0.02ETH未満の場合 | 0.02ETH |
0.02ETH以上 0.04ETH未満の場合 | 0.04ETH |
0.04ETH以上 0.08ETH未満の場合 | 0.08ETH |
0.08ETH以上の場合 | 0.16ETH |
【ベーシックアテンショントークン(BAT)の送金手数料】
イーサリアム(ETH)と同様の手数料区分を適用し、相当額のBATを送金手数量として徴収。徴収するBATは小数点以下切り捨てとし、換算レートは「BAT/ETH」のレートを使用する。
手数料区分の適用基準
ネットワーク手数料の区分を変更する場合には、以下の基準に沿って変更すると説明されています。
- ネットワーク手数料が現在の手数料区分以上になった場合は、その時のネットワーク手数料に該当する区分へ変更
- 過去1週間のネットワーク手数料の平均値が現在の手数料の50%以上になった場合は、一つ上の手数料区分へ変更
- 過去1週間のネットワーク手数料の平均値が現在の手数料の50%以下になった場合は、一つ下の手数料区分へ変更
1の条件に該当する場合には該当を確認後速やかに変更を実施し、2・3の条件に関しては毎営業日の12時時点で判断し、以降条件に該当する場合には16〜17時の間で変更すると説明されています。
送金手数料の確認方法
「変動型送金手数料」の導入後に適用される送金手数料は、暗号資産を送金する際の送金画面にも表示されることになっています。「Coincheck(WEB)」および「Coincheck(アプリ)」では、以下のような場所にその時の送金手数料が表示されます。
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