PayPal:米国で「暗号資産4銘柄の売買・保管サービス」提供開始
決済大手「PayPal(ペイパル)」は2020年11月12日に、米国で暗号資産(仮想通貨)の売買・保管サービスを開始したことを発表しました。このサービスは現在、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄に対応しています。
1週間の購入限度額は「2倍」に引き上げ
PayPal(ペイパル)は2020年10月21日に、暗号資産の売買サービス・決済サービスなどを提供する予定であることを明らかにしていましたが、本日13日には米国で正式に暗号資産の売買・保管サービスが開始されたことが発表されました。
同サービスでは元々、1週間の購入限度額が10,000ドル(約105万円)に設定されていましたが、今回の発表ではこの購入限度額が20,000ドル(約210万円)にまで引き上げられたことも報告されています。
We are pleased to announce that starting today, all of our eligible US customers can now buy, hold and sell #Cryptocurrency directly from their PayPal accounts. We’ve also increased our weekly purchase limit to $20K. Learn more: https://t.co/5yrpNOuA6y pic.twitter.com/2nZHm9qCNI
— PayPal (@PayPal) November 12, 2020
本日より、米国の対象となる全てのお客様は、PayPalアカウントから直接暗号資産を購入・保管・売却することができるようになりました。また、1週間の購入限度額を2万ドルに引き上げています。詳細はこちら:http://bit.ly/3dPDAwT
PayPalのサービスで売買可能な暗号資産は記事執筆時点で以下の4銘柄となっています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
2021年には「仮想通貨決済サービス」も提供予定
暗号資産の売買・保管サービスは、最初に米国ユーザーを対象として提供されるものの、2021年前半には傘下のソーチャルペイメントサービスである「Venmo」へと機能を拡張し、米国以外の国々にもサービスを提供していく予定だと説明されていました。
また、2021年初頭には仮想通貨決済サービスも提供開始される予定となっており、世界中にある2,600万以上のPayPal対応店舗で仮想通貨を用いた支払いが行えるようになる予定となっています。
PayPalの仮想通貨関連サービスは、暗号資産取引所などのサービスとは違い"購入した暗号資産を外部ウォレットに出金することができない設計"となっているものの、PayPalは世界的に有名な決済サービスであるため、今回のサービス開始によって仮想通貨がさらに普及する可能性があると期待されています。