OKEx:出金サービス再開で「大量の暗号資産が外部移動」価格下落にも影響か
大手暗号資産取引所「OKEx」が日本時間2020年11月26日17時に"全ての暗号資産の出金サービス"を再開した後に、180億円以上に相当する仮想通貨が外部の取引所やウォレットへと大量出金されたことが明らかになりました。「OKExが出金サービスを再開した時刻」は「仮想通貨市場で大幅な下落がみられた時刻」とも重なっているため、今回の大量出金には注目が集まっています。
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「出金一時停止問題」の影響でユーザー撤退か
OKEx(オーケーイーエックス)は2020年10月16日に、顧客資産を管理しているウォレットから暗号資産を出金するため権限を有している重役の1人が公安当局の調査に協力していることを理由に「暗号資産の出金サービス」を停止することを発表していましたが、その後は徐々に各種暗号資産のサービスを再開、日本時間2020年11月26日17時には"全ての暗号資産の出金サービス"を再開しました。
同社は今月19日の発表で『この調査を通じてOKExは不正行為や違法行為に関与していないことが確認され、秘密鍵所有者は通常の業務に戻っている』と説明しており、一部で報じられていた『重役が警察に刑事勾留されている』という内容について『根も葉もない単なる噂である』と否定していましたが、今回の出金サービス再開後には180億円以上に相当する仮想通貨が外部の取引所やウォレットへと大量出金されたことが明らかになりました。
今回の騒動で暗号資産の出金サービスが停止されていた期間は約7週間ほどになるため、業界では『今後同様の事態が発生することなどを懸念したOKExユーザーが取引所から撤退しているのではないか』と予想されています。
ステーブルコインなどに換金して資金移動の可能性
今回出金された暗号資産の多くは外部取引所ではなく「個人ウォレット」に送金されているということも報告されており、外部取引所としては「BINANCE(バイナンス)」や「FTX」などの暗号資産取引所に出金されていることが報告されています。
OKExが出金サービスを再開した「日本時間2020年11月26日17時」は「仮想通貨市場全体で大幅な下落が見られた時間帯」と重なっていますが、今回の出金ではステーブルコインによる出金も多かったことが報告されているため、『一部の投資家は暗号資産を売却してステーブルコインに交換した後に外部ウォレットへと移動した可能性がある』と予想されています。
2020年11月25日に200万円付近まで回復したビットコインは、本日27日の午前4時頃に170万円付近まで急落したものの、現在はやや回復傾向が見られ始めており、記事執筆時点では「1BTC=1,797,140円」で取引されています。
2020年11月2日〜2020年11月27日 BTC/JPYの1時間足チャート(画像:bitbank)
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