ブロックチェーンドメイン「.crypto」主流ブラウザからアクセス可能に:Unstoppable Domains


「.crypto」や「.zil」などのブロックチェーンドメインを販売している「Unstoppable Domains(アンストッパブル・ドメインズ)」は2021年2月16日に、分散型ドメイン名サーバシステムなどを提供している米国企業「Cloudflare(クラウドフレア)」の技術を活用することによって、インターネット上の様々なブラウザから「.crypto」のドメインにアクセスできるようになったことを発表しました。

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「Unstoppable Domains」について

Unstoppable Domains(アンストッパブル・ドメインズ)は現在のインターネットの通信規格「http」の代替として期待されている「IPFS」を採用した分散型ドメイン「ブロックチェーン・ドメイン」の構築を手がけているソフトウェア会社であり、イーサリアムの技術を用いた「.crypto」や、ジリカの技術を用いた「.zil」などといったブロックチェーンドメインを販売しています。

従来のドメインは中央集権型のデータセンターによって管理されていましたが、ブロックチェーンドメインはドメイン所有者の元で管理されているため、セキュリティとプライバシーが強化されるだけでなく、優れた検閲耐性も備えています。

またこれらのブロックチェーンドメインを取得すると、自分のウェブサイトを作成できるだけでなく、自分のウォレットアドレスを紐付けておくことによって一般的に使用されている「複雑な英数字のアドレス」を使用せずに「myname.crypto」などといった簡単な文字列で暗号資産を送金することもできるようになるため『暗号資産のやり取りを簡素化することができる』という点でも注目されています。

様々なブラウザで「.crypto」のサイトが表示可能に

ブロックチェーンドメインを用いたWEBサイトは一部のブラウザやサービスでしかサポートされていなかったため、実際に作成されたサイトを閲覧するためには「Unstoppable Browser」などの”ブロックチェーンドメインに対応したブラウザ”を使用する必要がありましたが、今回の発表では『Cloudflare(クラウドフレア)の技術を活用することによって、インターネット上の様々なブラウザから「.crypto」のドメインにアクセスできるようになったこと』が報告されています。

具体的には「Chrome、Firefox、Brave、Opera、Edge」などのブラウザでの閲覧が可能になったことが報告されており、各ブラウザでのアクセスを可能にするための設定方法は「Unstoppable Browser」の公式発表ページで説明されています。

Unstoppable DomainsのCEOであるMatthew Gould氏は公式発表の中で次のようにコメントしています。

データ漏えいが当たり前になっている時代において個人のデジタル資産に対するプライバシーと所有権は最優先事項となっていますが「集中型管理」という方法はそれを事前に見越していた人々や企業から疑問視されていました。この新しいシステムはそれとは異なるものです。コントロールする権利を本来あるべきユーザーの手に戻します。

公式発表によると「Unstoppable Domains」ではこれまでに50万以上のブロックチェーンドメインが作成されているとされているため、様々なブラウザがブロックチェーンドメインに対応することによって、今後はこれらのブロックチェーンドメインが広く普及していく可能性があると期待されます。

>>「Unstoppable Domains」の公式発表はこちら
>>「Unstoppable Domains」の公式サイトはこちら
>>「各ブラウザの設定方法」はこちら

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