米司法省:暗号資産詐欺・資金洗浄などを理由に「John McAfee氏」を起訴
暗号資産関連のツイートで数年前から注目を集めていたサイバーセキュリティの専門家John McAfee(ジョン・マカフィー)氏が、米司法省や米国商品先物取引委員会(CFTC)によって複数の容疑で告発されたことが明らかになりました。
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「ICO詐欺・マネーロンダリング」など複数の容疑で起訴
「米司法省」と「米国商品先物取引委員会(CFTC)」は2021年3月5日に、サイバーセキュリティの専門家でありながら仮想通貨関連プロジェクトにも積極的に関わっていたJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏を告発したことを発表しました。
John McAfee(ジョン・マカフィー)氏は、仮想通貨業界で特に影響力ある代表的な人物として知られており、複数のICOプロジェクトなどで宣伝活動を行っていた他、2019年には『ビットコイン価格は2020年末までに1億円に達する』といった発言などで注目を集めていました。
米司法省の発表によると、米連邦検事局と連邦捜査局(FBI)は『商品・証券詐欺に関与する共同謀議、詐欺の宣伝および通信詐欺に関する共同謀議、マネーロンダリング』などの罪でマカフィー氏を起訴しているとのことで、マカフィー氏の仮想通貨チームでエクゼクティブアドバイザーを務めていたJimmy Watson Jr(ジミー・ワトソン・ジュニア)氏も起訴されていると報告されています。
マカフィー氏らは『SNSなどを利用して嘘や誤解を招くような方法で仮想通貨の宣伝を行っており、宣伝行為の報酬として数百万ドルを受け取っていたことを投資家に開示しなかった』と指摘されており、投資商品の価格を変動させる目的で誤解を招くような情報を拡散する行為などを指す「ポンプアンドダンプ」を行うことによって不正に利益を得ていたとも指摘されています。
マカフィー氏は2019年時点で米国から逃亡を図っており、2020年10月にはスペインで逮捕されていましたが、同氏は現在も米司法省の脱税部門による別の刑事告発でスペインにて拘留されていると伝えられています。
数年前まで「ビットコイン強気派」として知られていたマカフィー氏は『2020年末までBTC価格が100万ドル(約1億円)に到達しなければ、自分のペニスを食べる』とも発言していましたが、この発言は2020年1月に『新規ユーザーを獲得するための策略だった』として撤回されており、2020年1月末には『ビットコインは時代遅れのシットコインだ』とも語られています。