ステラ(XLM)「プロトコル16へのアップグレード」を完了|ノードのオフライン問題に対処
ステラルーメン(Stellar Lumens/XLM)の開発を支援している「ステラ開発財団(SDF)」は2021年4月10日に、一部のStellarネットワークノードが一時的にオフラインになった問題について、バリデーターの投票によってソフトウェアアップグレードを行うことが決定したことを受けてそのアップグレードを実行したことを発表しました。
国内取引所も「XLMの入出金」を再開
ステラルーメン(Stellar Lumens/XLM)では2021年4月6日に一部のノードが一時的にオフラインになる問題が発生したため、日本国内の暗号資産取引所を含めた複数の暗号資産取引所で『XLMの入出金一時停止』の措置が取られていました。
しかし2021年4月10日には、ノードやネットワークなどの技術的な管理を行う役割を担う「バリデーター」の投票によって"ソフトウェアのアップグレードを実施すること"が決定し、プロトコル16へのアップグレードが即座に行われたことが報告されています。
また『XLMの入出金を一時停止すること』を発表していた「GMOコイン・コインチェック・ビットフライヤー・ビットバンク・Huobi Japan」などの国内取引所も『XLMの入出金サービスを再開したこと』を既に報告しています。
ステラ開発財団(SDF)の発表によると、問題の原因となったのは『1つの台帳で行われた1つの処理』であったとされており、『SDFやLobstrによって実行されているノードを含む特定のノードで問題が発生したが、ネットワーク上のほとんどのノードでは発生しなかった。SDFのインフラストラクチャが一時的に利用できなくなったにもかかわらず、ネットワークは通常どおり機能し続けた』と説明されています。
これは「Stellarネットワークの分散化された性質によって、特定のノードに問題が発生した場合でもネットワークが通常通り稼働すること」を示すものであり、公式発表の中では『今回の事例ではSDFのノードでも問題が発生していたため、"ステラのネットワークがSDFのバリデーターから独立して稼働していること"を示す事例にもなった』とも説明されています。
なお、バリデーターの人々はプロトコルの新しいバージョンである「Protocol 16」へのアップグレードを行うことによって今回の問題を解決してネットワークに復帰することができるようになるとのことで、ステラ開発財団は全てのノードに「Protocol 16」のインストールを行うように呼びかけています。
元々計画されていた追加機能は「Protocol 16」のアップグレードには含まれていないとのことで、それらの機能は次にリリースされる「Protocol 17」で導入される予定だと報告されています。
>>「アップグレード完了」に関する発表はこちら
>>「発生した問題の詳細」はこちら
>>「Protocol 16」のアップグレードガイドはこちら
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