オーストリア・ポスト:NFCチップ内蔵のNFT切手「Crypto Stamp 3.0」発売へ

by BITTIMES

オーストリアの郵便事業会社である「Austrian Post(オーストリアポスト)」は2021年5月21日に、同社が2年前にリリースしたブロックチェーン切手に近距離無線通信チップ(NFCチップ)を組み込んだ新たなNFT切手「Crypto Stamp 3.0」を発表しました。

こちらから読む:GUCCI初のNFT作品、オークション販売開始「暗号資産」関連ニュース

ブロックチェーン切手に「NFTチップ」を内蔵

Austrian Post(オーストリアポスト)は2019年にブロックチェーン技術を活用した「NFT切手」を発売しており、昨年開催された価値あるNFTを表彰するオンラインイベント「NFT Awards 2020」では、視聴者投票によって決定される「People's Choice Award」や、今後一般利用されそうなNFTに送られる「Adoption Potential Award」などの賞を受賞していました。

今回発表された「Crypto Stamp 3.0」はこのNFT切手にさらに改良を加えたものとなっており、スマートフォンなどの端末をかざすだけで簡単に通信を行うことができる「近距離無線通信チップ(NFCチップ)」が組み込まれていると報告されています。

「Crypto Stamp 3.0」で発行される全てのNFT切手には改ざん不可能なブロックチェーン上に保存された「デジタルツイン(*1)」が存在しており、ウォレットに保管されたNFT切手が別のウォレットへと送信された場合には取引履歴がブロックチェーン上に刻まれるため、この記録が明確なデジタル証明書になると説明されています。
(*1)デジタルツイン:現実世界に実在しているものを、デジタル空間上でリアルに表現したもののこと

さらに「Crypto Stamp 3.0」にはNFCチップが埋め込まれているため、NFC対応のスマートフォンをかざすことによって『本物のCrypto Stamp 3.0を保有しているかどうか』がわかるようになっているとのことで、『NFCチップを読み取ることによって、アプリなしで真正性とデジタルツインの両方を明らかにすることができる』と説明されています。

(画像:Austrian Post)(画像:Austrian Post)

なお、ブロックチェーン切手のデジタルツインはランダムに生成されるとのことで、種類としては「黒・緑・青・黄・赤」の5色があり、黒が最も一般的、赤が最も希少なものになっているとされています。

「Crypto Stamp 3.0」の販売価格は9.90ユーロ(約1,300円)、総発行枚数は10万枚とされており、事前注文受付は既に開始、通常販売は2021年6月21日から開始されると報告されています。

ブロックチェーン技術を活用した切手はその他の国でも発行されており、今年4月にはブロックチェーンサービス会社である「CaseMail(ケースメール)」が『ブロックチェーン技術を活用したNFT郵便切手の生産者』としてアメリカ合衆国郵便公社(USPS)から認定されたことを発表しています。

>>「Austrian Post」の公式発表はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

JCB:ブロックチェーン決済システム構築に向け「テックファンド」と業務提携

JCB:ブロックチェーン決済システム構築に向け「テックファンド」と業務提携

IOTA財団:ネットワークノードの「再起動」を完了

IOTA財団:ネットワークノードの「再起動」を完了

SBIVC for Prime:東北新社のNFTプロジェクト「アイリダ」サポートへ

SBIVC for Prime:東北新社のNFTプロジェクト「アイリダ」サポートへ

Shiba Inu「公式LinkedIn」や「Fantom版SHIB」に関する注意喚起

Shiba Inu「公式LinkedIn」や「Fantom版SHIB」に関する注意喚起

Blockchain.comの仮想通貨送金がより簡単に「Unstoppable Domains」をサポート

Blockchain.comの仮想通貨送金がより簡単に「Unstoppable Domains」をサポート

USDCのクロスチェーン転送をより安全に「CCTP」メインネットでローンチ:Circle

USDCのクロスチェーン転送をより安全に「CCTP」メインネットでローンチ:Circle

注目度の高い仮想通貨ニュース

Solanaの新しいミームコインSlothanaが革新的なプレセールを開始、数時間で50万ドルを調達

Solanaの新しいミームコインSlothanaが革新的なプレセールを開始、数時間で50万ドルを調達

ワールドコイン「虹彩情報の削除機能・18歳未満の利用防止措置」を導入

ワールドコイン「虹彩情報の削除機能・18歳未満の利用防止措置」を導入

シバイヌ新L3のユーティリティ&ガバナンストークン「TREAT」の獲得方法|LUCIE氏が説明

シバイヌ新L3のユーティリティ&ガバナンストークン「TREAT」の獲得方法|LUCIE氏が説明

Dogwifhat(WIF)ミームコイン時価総額ランキング3位に|価格上昇率は2,560%

Dogwifhat(WIF)ミームコイン時価総額ランキング3位に|価格上昇率は2,560%

テレグラムで「深刻な脆弱性」報告|利用者が行うべき対応は?

テレグラムで「深刻な脆弱性」報告|利用者が行うべき対応は?

Symbol活用のNFTDriveEX「アトミックスワップv1」リリース|SHIBもサポート

Symbol活用のNFTDriveEX「アトミックスワップv1」リリース|SHIBもサポート

保守派・革新派による「ビットコイン分裂」を予測:Bitcoin.org運営者Cobra氏

保守派・革新派による「ビットコイン分裂」を予測:Bitcoin.org運営者Cobra氏

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

【重要】OKCoinJapan「対BTCの取引ペア」取扱終了へ

【重要】OKCoinJapan「対BTCの取引ペア」取扱終了へ

K9 Finance DAO「ガバナンスプロセス」を発表|分散型運営の仕組みについて解説

K9 Finance DAO「ガバナンスプロセス」を発表|分散型運営の仕組みについて解説

MarketAcross、Republic Cryptoと提携|マーケティングと成長戦略のアドバイザリーを強化

MarketAcross、Republic Cryptoと提携|マーケティングと成長戦略のアドバイザリーを強化

ワールドコイン:最長6ヶ月間にわたる「WLDトークン販売計画」を発表

ワールドコイン:最長6ヶ月間にわたる「WLDトークン販売計画」を発表

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す