FTX:eスポーツチーム「TSM」とパートナーシップ契約|チームの命名権を獲得
暗号資産取引所「FTX」が世界的に有名なeスポーツチームである「Team SoloMid(TSM)」とパートナーシップ契約を締結し、TSMの命名権を獲得したことが明らかになりました。今回の契約によって、TSMの名称は「TSM.FTX」に変更されています。
こちらから読む:Square、ハードウェアウォレットの開発を検討「暗号資産」関連ニュース
FTXとの契約で「TSM.FTX」へと名称変更
世界的に有名なeスポーツチームである「Team SoloMid(TSM)」は2021年6月4日に、大手暗号資産取引所「FTX」を運営している「West Realm Shires Services Inc」との間で複数年間に渡るパートナーシップ契約を締結したことを発表しました。
今回のパートナー契約では2億1,000万ドル(約230億円)の契約金が支払われたと発表されていますが、複数の報道によると今回のパートナー契約は10年間に渡るものだとされており、FTXは1年間に2,100万ドル(約23億円)を支払うことになると伝えられています。なお、この金額はeスポーツ史上最大の額であると報告されています。
FTXは今回の契約で"TSMの命名権"を取得しており、TSMの名称は「TSM.FTX」に変更、TSMの公式サイト・Twitterアカウント・ユニフォームなどでも「TSM.FTXの名称」や「FTXのロゴマーク」が採用されているため、これらの変更によって「FTX」の認知度がさらに高まると期待されています。
TSM FTX taking over@FTX_Official pic.twitter.com/XQZpQ3uXVH
— TSM FTX (@TSM) June 5, 2021
TSM FTXは「100万ドル相当のFTT」を購入
また、今回の発表では『TSM FTXはFTXのネイティブトークンである"FTT"を100万ドル(約1.1億円)分購入して、プレイヤーと従業員に仮想通貨を配布する』ということも報告されています。
「TSM FTX」は今回のパートナーシップと今後の取り組みについて、公式発表の中で次のように説明しています。
「TSM FTX」はこの戦略的パートナーシップを通じて業界をリードする一連の新しいイニシアチブに着手し、今後5年間でこれらのリソースをeスポーツとゲームに投資することを目指しています。パートナーシップ戦略には「モバイルなどの新しいプラットフォームへの大規模な拡大」や「アジア・ヨーロッパ・南米などにオフィスを開設してインフラを構築し、グローバル展開を加速して人材育成への投資を増やすこと」などが含まれます。
約4億1,000万ドル(約450億円)の価値があるとされるTSM FTXは「米国で最も時価総額が高いeスポーツブランド」として知られているため、今回のパートナー契約はFTXが米国市場で認知度を高めるための重要なマイルストーンになるとして注目されています。
なお、FTXは今年3月にアメリカ・フロリダ州マイアミを本拠地とするNBAチーム「Miami Heat(マイアミ・ヒート)」のホームスタジアム命名権も取得しており、スタジアムの名称は「FTX Arena(FTXアリーナ)」へと変更されています。