IOTAが国連プロジェクト機関(UNOPS)と提携|ブロックチェーン技術で支援
国際連合プロジェクトサービス機関(UNOPS)は、アイオータ(IOTA)財団との提携を発表しました。この2つの組織は、IOTAのブロックチェーン技術を活用してUNOPSの業務効率の向上に取り組みます。
IOTAが国連のプロジェクトを支援
国際連合プロジェクトサービス機関(UNOPS)は、アイオータ(IOTA)と協力してIOTAのタングル(tangle)とよばれる技術を活用して、国連機関の業務効率を向上させるための方法を探求することを5月22日に発表しました。
UNOPSは国家の平和と持続可能な発展を達成するために、国連やそのパートナーを支援しています。
その取り組みは様々であり、インフラストラクチャ、プロジェクト管理、調達、財務管理、人的資源などの様々な分野をサポートしています。
2017年には、18億ドル(約2000億円)のプロジェクトを実施し、80カ国で事業を展開しています。
UNOPSも高く評価するIOTAの技術
UNOPSは、コミュニケーションとサプライチェーンのボトルネックを緩和するブロックチェーンを推進しているIOTAのオープンな技術を高く評価しています。
彼らは国連のプロジェクトに力を与えるグローバルな組織として厳しいアカウンタビリティ基準を遵守していますが、IOTAの透明な元帳はこれを補完することができます。
UNOPSはIOTAのブロックチェーンについて「バッテリー電源や代替接続ネットワークで動作することができるため、高速インターネット接続や電力への散発的なアクセスがある地域では非常に便利な技術」であると述べています。
IOTAのブロックチェーンは、高いコンピューティング要件を持たないIoT(Internet of Things)デバイスとの互換性も備えています。
UNOPSでブロックチェーン技術の特別顧問を務めている山本義行氏は次のように述べています。
「私たちは、マシン、デバイス、センサー、および人々が相互に接続しコミュニケーションするビジョンを共有しています。これは「Industry 4.0」の世界です。仲介者を必要とせずにこれらのプロセスを同時に実行できる技術を利用することは、組織としての使命を促進するのに役立ちます」
「私たちはIOTA財団と協力して、現場で働く際に国連全体が直面するいくつかの課題に取り組むために、最初の概念実証における最も適切なユースケースを特定していきます。これはとても協力的な作業です。」
「提案されているテストソリューションとのギャップや追加が必要な要素が見つかれば、アイオータ(IOTA)と協力して他の適切なパートナーを探し出しながら、プロジェクトに取り組む予定でもいます」
アイオータ(IOTA)について
アイオータ(IOTA/MIOTA)は、タングル(Tangle)と呼ばれるDirected Acyclic Graphs(DAG)を実装しています。
このプロトコルはリソース集約型ではなく、ブロックチェーンの完全なコピーを持つすべてのノードに依存しないため、従来のプロトコルよりも優れています。代わりにTangleプロトコルは、トランザクションを検証するためにお互いに依存するノードのネットワーク全体にこの作業を委託します。
IOTAの分散型元帳は、UN文書やサプライチェーン、トランザクション支払いの管理と追跡において、UNOPSとそのパートナーの両方にアクセス可能な、より高いレベルの効率性を提供することができます。
IOTAの共同設立者であるDominik Schiener氏は、UNOPSとの提携について次のように語っています。
「UNOPSと共に作業を開始し、現在および将来の課題に取り組むことに興奮しています。IOTA財団は、IOTA Tangleを重要な人道的および開発目的のために活動させることに全力を尽くしています。」
IOTAは、これまでにも多くの企業や団体と協力しています。
オランダで太陽光や風力発電の活用に取り組んでいるElaadNLは、IOTAを活用した世界初の電気自動車充電ステーションを発表しています。
また台湾の首都である台北市は、IOTA財団と提携し『スマートシティ』を目指して多数のプロジェクトを進めており、IOTAの革新的なブロックチェーンの技術を幅広い分野に応用する事で革新的な街づくりに取り組んでいます。
アイオータ(IOTA/MIOTA)は、Huobi.pro(フォビ)やBINANCE(バイナンス)で購入することができます。
(引用:unops.org)