Uniswap「自己管理型の多機能ウォレットアプリ」早期アクセス版を公開

by BITTIMES   

代表的な分散型取引所(DEX)「Uniswap(ユニスワップ)」の開発企業である「Uniswap Labs」は2023年3月3日に、オープンソースの完全自己管理型ウォレットアプリである「Uniswap Wallet」の早期アクセス版をリリースしたことを発表しました。

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モバイルウォレットの早期アクセス版を公開

Uniswap(ユニスワップ)を開発している「Uniswap Labs」は2023年3月3日に、オープンソースの完全自己管理型ウォレットアプリである「Uniswap Wallet」の早期アクセス版をリリースしたことを発表しました。

Uniswap Walletは「分散型金融(DeFi)の分野で最も信頼されている会社が提供する、オープンソースの完全自己管理型モバイルアプリ」として紹介されており、現在はAppleが提供するβ版アプリの配信を行うためのサービスである「TestFlight」を通じて一部ユーザーが早期アクセス版を利用できると説明されています。

Uniswap Walletとは?

Uniswap Walletは、ユーザーがウォレットの秘密鍵を自分自身で管理することができる完全自己管理型ウォレットアプリとなっており、「各種暗号資産の保管・管理・送受金」といった基本的な機能に加えて「DeFiプロトコルを通じたトークンの取引」も可能、複数のネットワークに対応していて、時価総額・価格チャート・出来高ランキングなどの確認することができると報告されています。

サポートしているブロックチェーンネットワークとしては「EthereumPolygon・Arbitrum・Optimism」が挙げられており、ユーザーはこれらのネットワークをシームレスに切り替えることが可能、メインネットやL2で構築された各種アプリケーションに「WalletConnect」で接続したり、Uniswapで暗号資産を交換したりすることができるとされています。

セキュリティ面では最高のセキュリティ基準を満たすために2012年に設立された米国のセキュリティ企業「Trail of Bits」の監査も完了しているとのことで、インポート・新規作成されたウォレットのシードフレーズと秘密鍵は暗号化され、Apple社製品に搭載されているセキュリティコプロセッサである「Secure Enclave」を用いてデバイスに保護、デバイスのバックアップからは除外される仕組みとなっています。

ウォレットを復元する際に使用するシードフレーズは「紙のコピーによる手動保存」に加えて「Apple社のiCloudで暗号化して保存」することもできるため、スマートフォンを紛失した場合でもシードフレーズはバックアップで保護されると説明されています。

Uniswap Walletの特徴

Uniswap Walletの特徴としては以下のような点が挙げられています。

  • 最も信頼できるDeFiプロトコルで直接トークンを取引できる
  • Ethereum・Polygon・Arbitrum・Optimismのネットワークをシームレスに切り替え可能
  • 時価総額・価格チャート・出来高などで上位トークンを見つけられる
  • お気に入りのトークンとウォレットアドレスで、トレンドやアクティビティを常に把握することが可能
  • WalletConnectでメインネットやレイヤー2上の任意のアプリに接続可能
  • iCloudまたは手動でシードフレーズをバックアップ
  • 取引完了時にはプッシュ通知であらゆるデバイスに完了報告
  • 完全にオープンソース化されている

App Storeでのリリースなどについて

Uniswap Labsの公式発表によると、Apple社は2022年10月に最初のアプリを承認したものの、その後12月の発売数日前にはアプリのリリースを拒否したとのことです。Uniswap LabsはApple社の要求に応えてガイドラインに100%準拠していることを示しているものの、今のところApple社はアプリのリリースを許可しておらず、リリースが許可されない理由もわからない状態になっていると報告されています。

Testflightでアプリをリリースした理由については「Apple製品が好きだからこそiOS向けにアプリを作成したが、現時点では正式な承認が得られない状態となっているため、"1人で待つのではなく、数千人のTestflightユーザーと一緒に待つ方が楽しい"と考えた」と説明されており、Testflightでリリースすることによって「機能的には同じで、安全に使え、Appleが承認した後にはApp Storeのバージョンに更新できる」とも説明されています。

なお、今後2週間以内には「Testflight版アプリを利用するために必要なアクセスコード」がさらに配布される予定であるとのことで、Testflight版を利用したいユーザーには「公式Twitter」や「公式Discord」でUniswapをフォローすることが推奨されています。

>>「Uniswap Labs」の公式発表はこちら

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