2024年12月8日〜14日にかけて紹介した暗号資産・ブロックチェーン関連のニュースをまとめて掲載しています。この1週間で特に注目の話題をBITTIMES編集部がピックアップしてお届けします。
量子コンピューターは仮想通貨の脅威?
Google(グーグル)の量子AIチームが2024年12月9日に新しい量子コンピューターチップであるWillow(ウィロー)を発表したことを受けて、仮想通貨業界では「量子コンピューターは仮想通貨の脅威になるか」という話題が注目を集めています。
ビットコイン(BTC)などの仮想通貨では暗号化技術が活用されていますが、量子コンピューターは複雑な計算を超高速で実行できる計算能力を備えているため、仮想通貨やブロックチェーンの暗号化技術も短時間で解読できる可能性があり、既存プロジェクトの多くが重要な課題に直面する可能性があると懸念されています。
量子コンピューターの脅威は定期的に仮想通貨業界で指摘されていますが、現在は既に複数の仮想通貨プロジェクトが量子コンピュータの潜在的脅威に備えるための準備を行なっています。
暗号資産にもたらす脅威とは?
a42x株式会社「マイナコイン」の商標出願
マイナンバーカードが仮想通貨(暗号資産)ウォレットになる「マイナウォレット」を開発しているa42x株式会社が「マイナコイン」と呼ばれる商標を出願したことが明らかになりました。
今月13日には、暗号資産取引所コインチェックからマイナンバーカードで簡単に素早く本人確認手続きを行うことができる「かざして本人確認」の機能を導入することも発表されています。
自民党、仮想通貨の税制見直しなどを本格化
自民党デジタル本部が「web3ワーキンググループ」を新設して、暗号資産(仮想通貨)に関する法制度や税制の見直しを本格化させていくことが明らかになりました。
衆議院議員の塩崎彰久氏は2024年12月12日に「web3ワーキンググループ」を組成したことを報告しており、自民党web3プロジェクトチーム(webPT)のメンバーとして継続的に助言を行なってきた専門家に引き続きアドバイザーとして就任してもらうための体制を始動したと説明しています。
税金関連の注目記事
クジラは現在も「BTC・XRP・DOGE・ADA」を蓄積中
仮想通貨市場では、ビットコイン価格が10万ドルに到達した頃から下落・停滞の動きが続いていますが、仮想通貨を大量保有するクジラ(大口保有者)たちは現在も「BTC・XRP・DOGE・ADA」などを含む各種銘柄を購入し続けていると報告されています。
今月11日には、Ripple(リップル)社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏から「米ドル連動ステーブルコインであるRipple USD(RLUSD)についてニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)から最終承認を獲得したこと」も発表されています。
アルトコイン関連の注目記事
Amazonにビットコイン投資の株主提案
ナスダック上場企業のWorksport(ワークスポート)は2024年12月5日に、ビットコイン(BTC)とエックスアールピー(XRP)を財務資産に追加して、仮想通貨決済にも対応する方針を発表しました。
今月6日には、米シンクタンクの全米公共政策研究センター(NCPPR)がAmazon(アマゾン)に対して「ビットコインを財務資産に組み込むことを検討すべき」と提案する株主提案を提出したことも報告されています。
BTC投資戦略に関する注目記事
ビットコイン準備金導入の動きが世界に拡大
Bitcoin MagazineのCEOでトランプ陣営の仮想通貨政策を支援していることでも知られるデビッド・ベイリー氏は2024年12月9日に「少なくとも4つの新しい国が”戦略的ビットコイン準備金”の採用を承認した」と発表しました。
最近では、ロシア下院のアントン・トカチェフ議員が、ロシアのアントン・シルアノフ財務相に戦略的ビットコイン準備金の採用を提案したことも報告されており、アメリカのドナルド・トランプ次期大統領も仮想通貨を推進していく方針を改めて表明しています。
一方、日本では「NHKから国民を守る党」の浜田聡参議院議員から「諸外国で進むビットコイン関連の動きの把握状況」や「ビットコイン準備金の導入検討についてどう考えているか」について日本政府に質問する質問主意書を日本政府に提出したことが報告されています。
ビットコイン準備金に関する注目記事
仮想通貨取引所Backpack、日本市場参入か
暗号資産取引所などを展開するBackpack(バックパック)を運営するTrek Labsの日本法人である「Trek Labs Japan」が日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)に第二種会員として入会したことがJVCEAの発表で明らかになりました。
今月11日には暗号資産取引所コインチェックがNASDAQ(ナスダック)に上場し、ティッカーシンボル「CNCK」として取引開始されることも発表されています。
11日にはOKJから「Wise Monkey(MONKY)のエアドロップを実施すること」も発表されており、バイナンスジャパンからは米ドル連動ステーブルコイン「USDC」を取り扱う方針も発表されています。
取引所関連の注目記事
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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