
ブロックチェーン企業「Power Ledger」リチャード・ブランソン卿のコンテストで優勝
ブロックチェーン技術を用いた電力供給サービスを提供している「Power Ledger」は、イギリスの実業家であり、億万長者としても知られるRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏が運営するテック・コンテスト「Extreme Tech Challenge 2018」で見事優勝を勝ち取りました。再生可能エネルギーとBlockchainで新しいエコシステムを構築している注目のプロジェクトを紹介します。
こちらから読む:ブロックチェーンで更に活用が進む「再生可能エネルギー」
世界を変える「テック企業」を探す ー Extreme Tech Challenge 2018
「Extreme Tech Challenge 2018」とは、"世界を変えることができる人やアイデア"を見つけ出すことを目的とした世界最大級のスタートアップコンペです。
イギリスの多国籍企業「Virgin Group(ヴァージン・グループ)」の創設者兼会長であるRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏が運営していることでも知られており、将来性のあるスタートアップ企業にさらなる成長の機会を提供しています。
2018年の「Extreme Tech Challenge」では、仮想通貨ウォレットを開発している「ABRA」などもトップ10にランクインしており、優勝者にはブロックチェーンで再生可能エネルギーを有効活用している「Power Ledger(パワーレジャー)」が選出されています。
Power Ledger(パワーレジャー)とは
Power Ledger(パワーレジャー)は、オーストラリア・パースに拠点を構え、ブロックチェーン技術を使用したピア・ツー・ピア(P2P)の電力供給システムを提供している企業です。2016年に発足した同社は、その翌年にはICOを通じて3,400万ドル(約38億2,600万円)もの資金を調達しました。
Power Ledgerのサービスを利用すれば、ソーラーパネルで発電した電力をコミュニティ内で直接売買することができます。これらの取引には同社が発行する専用のトークンが使用されるようになっており、電力会社を仲介せずに直接的なやりとりができるようになっているため、余計な仲介手数料を払う必要がなく理想的な価格で電力を取引することができます。
電力供給を安定させる「2種類のトークン」
分散型エネルギートレードプラットフォームとも言われる「Power Ledger」は、プラットフォームを理想的に運営するために「パワー(POWR)」と「Sparkz」という2種類のトークンを発行しています。
ソーラーパネルを自宅に設置している家庭であれば、電力会社に電力を売却するよりも高値で売却することができ、自家発電装置を備えておらず電力を購入したい家庭であれば、電力会社から購入するよりも安い価格で電気を購入することができます。
パワー(POWR)トークン
パワー(POWR)は、イーサリアム(ETH)をベースとしたトークンとなっており、プラットフォームを運営するために発行されています。
Sparkzトークン
Sparkzトークンは、電力の取引に実際に使用されるトークンです。POWRを直接電力の取引に利用すると、電力の価格に各仮想通貨取引所の価格が影響を与えてしまうため、電気代を安定させるために「Sparkzトークン」が発行されています。
このようなシステムを採用することによって、Power Ledgerは独自に機能する新しい電力供給エコシステムを構築しています。
「分散型電力供給」で個人や地域に新たな力を
Power Ledgerは、エネルギー業界で培われた100年以上もの経験を結集して設立されており、世界中の人々に最先端のブロックチェーンエネルギーソリューションを提供しています。
再生可能エネルギーとブロックチェーン技術を組み合わせることによって、低コストで信頼できる環境にも優しい電力供給システムを実現している同社は、より多くの人々がこれらの電気システムにアクセスできるようにすることによって、個人や地域社会に力を与えることを目指しています。
ブロックチェーン技術を電力システムに組み込んだプロジェクトが世界中で注目を集めている今、その他の電力供給のプロジェクトとともに「Power Ledger」もさらに成長していくと考えられます。同社は日本の「関西電力」とも協力しているため、今後の取り組みにも注目です。
ブロックチェーンを活用した電力システムのプロジェクトはこちら
パワー(Power Ledger/POWR)の価格|2018年10月24日
パワー(Power Ledger/POWR)の価格は、今年の1月には一度214円近くまで上昇しています。その後の仮想通貨市場全体の下落で「1POWR=15円」近くまで価格を下げたPOWRは、2018年10月24日時点では「1POWR=19.60円」で取引されています。

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