
ビットコインが投資家に選ばれている「5つの理由」Weiss Ratingsが調査結果を公開
仮想通貨の調査・分析を行っている米国の格付け機関「Weiss Cryptocurrency Ratings」は最近公開したレポートで、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を選んでいる投資家がこれまで以上に増加していることを示している「5つのデータ」を公開しました。
こちらから読む:アナリストが今年5月にトレンド転換を予想「ビットコイン」関連ニュース
ビットコイン取引の処理能力は「2倍以上に」
「Weiss Cryptocurrency Ratings」は、以前は"遅れたテクノロジー"と評価していたビットコイン(BTC)が近年「より安全になった」と説明しています。
報告によると、1年前と比較してビットコイン・ネットワーク上の計算能力が2倍以上になったとされています。この理由としては、計算能力を追跡するための最良の測定基準となる「ハッシュレート」が、2018年1月時点は「毎秒1,700万テラハッシュ」だったのに対して、現在は「毎秒3,800万テラハッシュ」まで急増したからだと説明されています。
ハッシュレートの変化(画像:weisscryptocurrencyratings.com)
ハッシュレートは、ネットワークのセキュリティを図るための重要な基準の一つであり、この値が高いほど「51%攻撃」を仕掛けるのが難しくなります。
「Weiss Cryptocurrency Ratings」は、これほど大規模な攻撃を仕掛けるためには1時間あたり約28万ドル(約3,000万円)が必要になると推定しており、マイニングプールを利用してこれだけの計算能力を得ようとするならば、相応の金額を支払う必要があり、さらにこれほどの規模を誇るマイニングプールは世界に存在していないと説明しています。
また、仮にこれだけの計算能力を得るためのハードウェアを購入しようとするのであれば、おそらく10億ドルから20億ドル(約1,100億円〜2,200億円)もの設備投資金が必要になるだろうとされています。
アクティブ・ウォレット数が安定
2つ目の理由としては「アクティブアドレスの数が安定していること」が挙げられています。
「ビットコイン・ウォレット数」と「アクティブウォレット数」の変化(画像:weisscryptocurrencyratings.com)
ビットコイン・ウォレットの数は、過去4年間で増加し続けていることが報告されています。しかしながら、この数には「古いウォレット」や「使用されていないウォレット」も含まれているため、より正確な情報を調べるためには「実際に利用されているウォレット=アクティブ・ウォレット」の数を踏まえて考える必要があります。
そのため「Weiss Cryptocurrency Ratings」はアクティブウォレット数も調査しています。その結果、昨年の4月以降は毎日約50万件以上のアドレスがアクティブになっていることがわかっています。
これは現実的な使用量を図るための良い方法の一つであり、現在のような大規模な弱気相場でこのような安定が見られることは市場にとって心強い兆候であると説明されています。
1日の取引量が「2倍に増加」
1日のあたりのビットコイン取引量の変化(画像:weisscryptocurrencyratings.com)
2017年のピーク時と比較すると、ビットコインの1日の取引量は「135,000件」に減少しています。価格が暴落していることを考えればこれは当然のことであると言えます。
価格の暴落が起きた後も厳しい市場が続いていますが、ビットコインの取引量は1日あたり「276,000件」にまで改善しています。「Weiss Cryptocurrency Ratings」は、現在の状態を一度抜け出すことができれば、より強く、より着実に市場が活性化していくと予想しています。
取引手数料が「大幅に減少」
ビットコイン取引手数料の変化(画像:weisscryptocurrencyratings.com)
ビットコインの取引手数料は、2017年のピーク時には現実的な金額を遥かに上回っていました。しかし現在は"異常な取引手数料"も大幅に下がっており、非常に手頃な価格帯で横ばいの状態が続いています。
現在、ビットコインマイナーに支払われている報酬の合計金額は1日あたり約76,000ドル(約830万円)だとされています。これはおよそ30万件の取引に対する金額であるため、1取引あたりの平均手数料は約25セント(約27円)ということになります。
取引手数料が安値で安定しているという事実は、今後の「ビットコイン採用」を加速させる重要な要因の一つになると言えます。
Lightning Networkは「順調に成長中」
Lightning Network(ライトニング・ネットワーク)は実質的にビットコインのアップグレードであり、ネットワークをより高速かつスケーラブルなものにします。
2018年は、ビットコイン価格の下落が続いていたものの「Lightning Network」は成長を続けています。プロジェクトが開始されたばかりの頃は、ノードの数も"ゼロ"となっていましたが、現在は約2,600にまで増加していることが報告されています。
Lightning Networkを通じて取引できるビットコインの数は、これに並行して増加しており、現在は約2億円(グラフ:青のライン)に相当する、約500BTC(グラフ:オレンジのライン)が取引可能になっています。
Lightning Network容量の変化(画像:weisscryptocurrencyratings.com)
本質的に「Lightning Network」の容量には制限がないため、この数字はさらに成長する可能性があります。ライトニング・ネットワークの普及はビットコインの機能性を大きく向上させ、さらに採用を促進させる可能性を秘めています。
「Weiss Cryptocurrency Ratings」は今回のレポートの最後で『ビットコインの採用は進んでいるものの、同社のリスク/報酬の指標は常に変化し続けているため、その影響から現時点でのビットコインの等級はやや下がった』と説明しています。
しかしながら同社は「市場に改善が見られれば、ビットコインの「C+」という以前の格付けは、歴史的なものになる可能性がある」と結論づけています。
「ビットコイン」や「WeissRatings」に関するその他の記事はこちら
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