2024年、電気通信業界のブロックチェーン市場は世界で「1,500億円規模」に
アイルランドのグローバル市場調査会社であるResearch and Markets(リサーチ・アンド・マーケッツ)社の調査によると、通信業界におけるブロックチェーン市場は2024年までに13億7,000万ドル(約1,480億円)もの規模に達すると予想されています。
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アイルランドのグローバル市場調査会社であるリサーチ・アンド・マーケッツ(Research and Markets)社は、2019年4月2日に「2024年までのテレコム市場予測におけるグローバルブロックチェーン」というタイトルで、ブロックチェーン・テクノロジーが通信業界に与える影響を分析したレポートを発表しました。
このレポートでは、近い将来ブロックチェーンの技術は通信業界でも急速に採用が進み、年間成長率(CAGR)が77.9%にも成長し、2024年までにはその市場規模が13億7,000万ドル(約1,480億円)規模にまで達するだろうと予測されています。
さらに同レポートでは「通信業界にはブロックチェーン技術の成長を牽引するいくつかの要因がある」と説明されており、以下の3点が挙げられています。
・消費者のセキュリティに対する懸念の高まり
・詐欺・不正対策の需要
・次世代携帯電話サービス「5G」の普及
電気通信会社はこのような顧客からのニーズに対応し、新たな収益性をもたらすためにブロックチェーン技術の採用に注力しているため、そのようなことも追い風になると伝えられています。また「Hyperledger」や「R3」と言ったブロックチェーン・コンソーシアムの増加も成長の主な要因と見なされています。
特に携帯電話事業者の間では、来たるべき5Gの開発や標準化に向けて競争が激化しているため、そこにブロックチェーンの技術が採用されれば利用者にとって更なる利便性がもたらされる事になると予想されます。
今年2月にはサムスンの新しいスマートフォン「GalaxyS10」でイーサリアム(ETH)などの仮想通貨が保管できるようになることが明らかになりました。
現在、私たちの生活にインターネットやスマートフォンなどは既に無くてはならない必需品となっています。通信業界でブロックチェーン技術の活用が進めば、あらゆるデータ通信がさらに便利で安心できるものになり、それに伴うサービスにも新たな可能性が生まれてくることになるでしょう。
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