Ripple社:2020年初頭から「ブラジル金融機関」との提携拡大へ
Ripple(リップル)社が2020年初頭に、ブラジルの金融機関複数との提携を発表する予定であることが「ロイター」の報道で明らかになりました。ブラジルではすでにRipple社の国際送金ネットワーク「RippleNet」の採用が進んできているため、今後は同国でリップル社の技術活用がさらに加速することになると期待されています。
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「複数のブラジル金融機関」と提携予定
Ripple(リップル)社は、今年6月にラテンアメリカでの事業拡大を目指してブラジルに新しいオフィスを立ち上げたことを発表していましたが、ブラジルの「ロイター」によると、同社は2020年初頭にブラジルで複数の金融機関と提携を結ぶ予定だと伝えられています。
同社はすでに、
・Santander Brasil(サンタンデール・ブラジル)
・Banco Bradesco(ブランデスコ銀行)
・Banco Rendimento(レンディメント銀行)
と提携を結んでRippleNet(リップルネット)を用いた国際送金サービスを提供していますが、2020年にはデジタル銀行も含めた新たな金融機関との提携が複数発表される予定だと報じられています。
これらの提携の中には、送金に仮想通貨エックスアールピー(XRP)を利用するものも含まれているとされており、規制当局とも"XRPの利用"について協議を行なっていると伝えられています。
ブラジルのRipple社でCEOを務めているLuiz Antonio Sacco(ルイス・アントニオ・サッコ)氏は『金融取引促進に向けたブラジルの銀行規制は進歩を続けているため、現地でのビジネスチャンスは今後数年間で大きく成長するだろう』と語っています。
RippleNet採用が進むブラジル
ロイターの報告によると、ブラジルと他国の間で2019年1月〜11月までに行われた個人送金の合計額は46億ドル(約5,036億円)となっており、前年比で10%ほど増加しているとされています。しかしこれらの送金のほとんどは、これまで一般的に使用されていた国際送金ネットワーク「SWIFT」を介して行われていたため、送金に多くの時間がかかっていたと報告されています。
Ripple社が提供する国際送金ネットワークを採用すれば、国際送金にかかる時間やコストを大幅に削減することができるため、Ripple社と金融機関の提携が進めば、現在行われている膨大な数の国際送金を大幅に効率化することができると期待されます。
RippleNetの活用は近年ブラジルで急速に進んでおり、現在のRippleNet送金高の約30%はブラジルを介して行われていると報告されているため、2020年には同国でさらにRippleNetの採用が進むことになると予想されます。
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エックスアールピー(XRP)の価格は今月18日に19円台まで下落して以降は徐々に回復してきており、2019年12月28日時点では「1XRP=21.08円」で取引されています。
2019年12月14日〜2019年12月28日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)
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